1980年代発売の任天堂製 コンピュータ麻雀ゲームの修理依頼です。
まずは、ひどい電池からの液漏れで電池ボックスが開かない対応とゲーム機として動作するかの確認でした。 電池ボックスの液漏れは、そのままの状態では、蓋が粉で固着しているので、本体を開け内部を掃除しました。アルカリの乾電池でしたので、粉の状態では、まま大丈夫ですが、水分を含むと強アルカリ溶液になります。皮膚に触れると、化学火傷を起こすので、慎重に掃除します。基板と端子と取り出し、中和して水洗いです。 端子の腐食は、意外と少なく一部端子の折れがりましたので、半田付けで修復してここは終了。 さて、動作するかの確認ですが、偏向フィルタ越しの液晶が電源未投入での中央以外が既に黒くなっておりました。案の定の電源を入れても中央以外の液晶は、動作しておらず、ゲームとして遊ぶことはできませんでした。 電荷の印加で整列する配向膜の液晶が整列したまま、つまり反応したままの状態で固定化しており、このような状態では液晶パネルの交換以外に修復は難しくパーツの入手も困難なので今回は、修理を断念しました。 |
【ご依頼者様のお声】
ご多忙な中、修理の相談に乗っていただき、ありがとうございました。 重ねて、丁寧に対応していただき、ありがとうございました。 |