ソーラーライト シルエットライト 電源スイッチ故障

屋外用のソーラーライトの故障修理依頼です。屋外に置いておいて、日中の日光が当たっている間は、内蔵の充電池に充電し夜間は、その充電した電力でLEDを点灯させるものです。

屋外に置いておいたところ夜間に点灯しなくなったとのことです。早速分解し調べてみたところ、電源スイッチの接触が、腐食のため悪くなっておりスイッチがONになっておりませんでした。そのため、内蔵のニッケル水素電池の容量も低下し、充電を夜間の点灯もできていない状況です。

屋外での使用ですので、スイッチの端子を清掃し接触を復活させても、いづれは再度腐食にて接触不良を起す恐れがあります。製品の設計上、防水に関してコストをかけることができないため、湿気の進入を防ぐことができないため、やむなしというところでしょう。

しかし、可動部分ですので、腐食を防ぐ他の方法を検討する必要があり、また内蔵部品もLED用専用ドライバICで、汎用的に国内では入手できないため、末永く使用するには、抜本的な検討が必要です。※今回は、現状普及までとし、抜本的な対策は宿題としました。

無事点灯充電できるところまで回復し今回の作業は終了としました。

さて、今回は、回路図を起し内部を解析してみました。

ANA618制御回路

ANA618というTO-94パッケージに収められた4本足の制御ICが目につきます。ざっくり説明をすると、電源は、1.2Vのニッケル水素電池の電圧を電源にしていますので、この充電池の電圧が取れない時は、ウンともスンともしません。

日中のソーラーパネルからの充電圧を検知すると充電モードになり、夜間のソーラーパネルからの充電圧が無い時は、インダクタに数kHzのパルスを与え昇圧しLEDを光らせます。

同様な物に、100均のソーラー外灯もあり、参考にこちらも回路を起してみました。

YX8050

基本的な構造は、一緒ですが、使用されている制御ICが異なりソーラーパネルと足の接続が異なりますので、そのままの置換はできません。

屋外向けのソーラー充電型のLED外灯は、制御ICだけでも数種ありますので、故障の際は、修理をするよりは、回路基板毎に換装が工数的にもコスト的にもよいのかもしれません。※環境的ではないですが、、、。