リラックマ スピーカー 断線修理

リラックマ スピーカー

本商品は、リラックマのぬいぐるみの中に仕込まれたアンプで両足裏のスピーカーを鳴らすという商品です。D8227(東芝 TA8227Pのコピー品でしょうか、、、データシートもそっくり)という2chのオーディオアンプを通して外部入力のステレオ音を増幅再生する仕組みです。

大切にしまわれていたとのことですが、音の再生ができなくなったとのことでご依頼がありました。電源不具合、入出力線の断線、回路の不具合などなどありそうですね。

早速ですが、電源系を確認します。電源は、ACアダプターとUSBからの2系統のケーブルが用意されています。どちらを接続しても動作しません。まずは、ACアダプターから調べます。

無負荷ACアダプター出力

規格は、DC 9V出力ですが、無負荷の状態での計測ですので、高めに表示されます。とりあえず、電圧は出ていそうですね。次に、内部回路までの経路でちゃんと、この電圧が伝播しているか確認します。

アンプ回路

上記画像の基板向かって上側の黄色と白がGND。赤がVccです。この電圧を計測すると、なんと電圧がきておりません。故障は、この間の断線ぽいですね。

ACアダプターの受け(メス)コネクタ

基板には、ACアダプターのオス側がささるコネクタケーブルが付いていて、どうもこの根が怪しいです。ピーピーチェッカで導通を確認すると、指で曲げると断線、戻すと導通するという、典型的な金属疲労の断線っぽいですね。

GND断線

ケーブルの断線箇所を探すのは、一苦労です。まち針をクリップで挟み被覆の上から辿り刺してみて箇所を特定します。ぽっきり折れていました。

基板

5cmほどケーブルは、短くなりますが、無事修理完了です。因みに、アンプ基板のケースをぬいぐるみ本体裏に入れるのですが、スペースが狭く難儀しました。

入れにくい

丁寧に修理をしてくださったおかけで、元通り音がきれいに出るようになったのを確認し感激しました。

メーカーに問い合わせるも古い商品で修理不能と言われ、近所の電気屋さんに聞いてみるとおもちゃは無理との回答、大手のおもちゃ屋さんも修理は受け付けていないとのことで諦めかけていた時、インターネットで瀧下さんのブログを見つけました。

すぐに連絡をくださり、安心してお任せできる方だと思いました。
お忙しい中、修理も返送も早くて驚きました。

以前、修理を試みた私の兄が瀧下さんのブログを見て「修理実績見たけど、とても素人では出来ない。恐れいりました」と申しておりました。

同封のカルテを読んで、これからは箱にしまいこまず日常的に使用したいと思います。本当にありがとうございました。

また何かありましたら瀧下さんにお願いしたいと思います。人を幸せにするこの素晴らしいお仕事を、どうぞ今後も続けて頂きたいです。

~ご依頼者さま ご感想より~