新幹線 200系 修理
アルプス商事 新幹線の修理依頼です。当初は、右側の200系の修理依頼を受けました。
お子様が修理にチャレンジされたらしく分解後修理も修復もできなくなったとのことで修理をお受けしました。
配線の断線、電池ボックスの液漏れ腐食研磨、分解された本体の組み立て等を行います。また、この新幹線には、社内アナウンスを再生するレコード機構が内蔵されておりましたので、メンテナンスも行いました。
一応の組み立てとメンテナンスで走行までできるようにしましたが、ここで新幹線の前輪が無くなっていることが気づきました。これが原因で前進ができません。
策を練ります。そもそもないタイヤなので作るか流用できる部品を探すしかありません。当初ネットにあったラジコン用の見た目大丈夫そうだった、スポンジタイヤを調達したのですが、やはりスポンジタイヤはサイズ的にも素材的にも不適合でした。ホームセンターを物色したところ、ちょうどよい部品を発見しました。
キャスターは、金具にリベットで固定されているので、グラインダーで片側を削り取りタイヤ部分のみを外します。
新幹線のシャフト径は、2mmでキャスター用タイヤの軸は、4mmです。サイズが異なるので、プラ棒でスペースを作りはめ込みます。
ぴったりです。まったくの違和感なく修理できました。v^^
ここで200系の新幹線の修理完了となりますが、実はこの前輪の部品探しの際にご依頼者様から是非部品取りとして200系 H編成を使用してくださいと、左側のH編成の車両を送っていただきました。ですが、流用部品が見つかり部品取りとしても役目は不要になったので、折角なので部品取りの車両も修理をしてしまいます。
フォルムもスマートになった200系 H編成ですね。こちらの故障は、前進をしなくなったとのことで、状態も程度やよく車両本体自体には、ぱっと見不具合は見当たりませんでした。
原因は、モーターの電極が折れてしまっておりました。130型のモーターですので、ブラシを交換します。モーター自体の交換は、走行速度が変化してしまう恐れがあるので、他のモーターへの交換は行わず、新品のモーターから折れたブラシのみ部品を取り交換をします。
昨日、退院してきた6個のおもちゃたちと無事に再会を果たすことができました。
新幹線、蒸気機関車、飛行機は、静態保存から復活を遂げた様に見違えり、 鳥の置物は、まるで魔法がかかった様にこれまで以上に 軽やかにさえずってくれるようになりました。 黒いSLと緑の新幹線、鳥の置物は特に思い出が強く大手術だった様で、 確かな技術で治療を行ってくださった滝下名医には感謝の気持ちでいっぱいです。
入院が長期に渡ってしまい、他の患者様をお待たせする形になってしまいすみません 。
また、初診時に当方が全盲視覚障がい者である旨をお話したところ、 カルテや部品代などの詳細を、本来は紙面で提示するところ、 読みやすいようにとテキストデータとしてメールに添付してお知らせしてくださった 先生のご配慮に大変感銘を受けました。 お忙しい中、終始とても丁寧に治療経過なども共有してくださり、 本当に本当にありがとうございました。
滝下名医に再び命を吹き込んでいただいたおもちゃたちを、 これからも大切にして遊んでいこうと思います。
コロナなどで大変な時期ですが、どうかこれからもお身体をご慈愛くださり、 ご活躍されることをお祈りいたします。
~ご依頼者様のご感想より~