機動新世紀ガンダムX Gコントローラー スティック接触 修理

一式
Gコントローラー

機動新世紀ガンダムX Gコントローラー スティック接触 修理

起動新世紀ガンダムというアニメのGコントローラーの修理のご依頼です。

※一応自分もファーストガンダム世代ではありますが、アニメシリーズがたくさんありすぎてどれがどれなのか既についていけてません、、、。

さて、今回のGコントローラーは、上面の蓋のある液晶画面を見ながらゲームや効果音を楽しむものとなります。今回の記事は、修理に際し容易に分解のできないお品物の場合、ほぼ何もできずに修理不可能となってしまうことの内容となります。

スティックコントローラー

画像のスティックを上下左右に倒してトリガーを引くとそれぞれの効果音が鳴るはずなのですが、スティックへの反応がなく、どの方向へ倒してもトリガーの効果音のみとのことです。

さて、実は当医院へ到着した際の動作確認では、かなり強く押し込むと反応する時がかなり小さい確率ですがありました。恐らく、スティックの付け根の本体内部にリモコンの押しボタン等でよくあるシリコンゴム製のボタンがあり、その導通接触部分に何らかの問題が起きているのでしょう。ご依頼の前にご依頼様で接点回復剤をご使用になられた旨もお聞きしておりました。

では、分解して接点部分を確認しようと思ったのですが、このGコントローラーは容易に分解できない仕組みでした。

圧入の金属軸

ねじ止めされている箇所を全て外し終えて最後に上面液晶カバーが残ったのですが、このカバーの開閉軸である金属軸が圧入されており簡単に抜けません。

プラレール等での車軸抜きとは訳が違って軸抜きの方法を探さねばなりませんが、ご依頼様は、大事に保管をされておりますので、作業に際していろいろリスクを洗い出しました。

  • 無理に押し出すと軸周辺のプラスチック部分を破損する危険性がある。
  • 軸抜き用の工具・治具が必要。軸長は、おおよそ8cm程。
  • 大事な保管品なので、破損しない方法が必要。
  • 工具/治具の製作には、経験などが必要。

と、ここまで洗い出したリスクとご依頼様と一緒に検討したのですが、やはり大事なお品物なので、無理な軸抜きはせずに、現状でできるところまで頑張り出来高での妥協点をさせていただきました。

モードボタン

上面のカバー内の液晶下の隙間から見えるスティックの方向ですが、スティックは、内部の奥に設置されており容易にボタンの接触部分まで観測もできなければアクセスもできません。ご依頼者様で吹き付けた接点復活剤の痕がありました。隙間より異物がみえるかもと思いましたが、見えるはずもなく、またこの分解時点で当初のボタンの反応もほぼ無くなってしまいました。ネジ止めを外した際に接点がズレていまったのかもしれず、これ以上の検討作業は、さらに事態を悪化させることも懸念し、この時点で修理は断念しました。

修理のご依頼を受ける際に念のため、容易に分解できる構造であるかという点と今回のように大事なお品物の場合、破損のリスクも考えると修理を断念せざるを得ない事態もありえるということになります。


お忙しい中最善を尽くして頂き有難うございました。

~ご依頼様のご感想より~