ハローキティ ピアノ 断線 マイク被覆修理
メーカーは不明ですが、有名なハローキティのピアノの修理依頼です。電源を入れても動かなくなったのと、付属マイクのコネクタ根本の被覆が取れてしまったとのことです。
起動不良の原因は、直ぐ判明しました。
ヒューズ基板から線が取れており、接続することで起動動作が確認できました。本体側の問題は、音量ボリュームのガリが酷かったので、接点掃除をし解消しました。さて、マイクケーブルの被覆修復です。
ちょうど根本のところの被覆が折れ割れております。断線にまで至っておりませんが、このままでいづれ断線すると思われます。被覆修復は、熱収取チューブで外部からさらに覆いたいのですが、コネクタの形状から、大きめのチューブでは、芯の細いケーブルまで覆うことができないため、3段構えで構成します。
用意するチューブの口径は、まず芯側ケーブルの口径に近いチューブを1本、それと、コネクタの口径に近いチューブを1本用意します。前述の画像を参照ください。
チューブの色は、ご依頼者様と相談しハローキティのピアノ本体と同じ赤にしました。
まず、大小のチューブを通すため、一旦ケーブルを切断します。断線していませんが、ここは、将来の断線予防のため、涙を堪え切断します。って言いすぎですね。
ケーブルを切断後に使用する口径の異なる2種のチューブを通しマイク側に避難しておきます。その後、図の通り、再接続します。第1段の透明チューブは、一番細いチューブを使用します。今回は、半田付けの長さが限られたため、短くなってしまい、正負間のショートの懸念があったので、ビニールテープでさらに絶縁処理しておきました。
ここから手際よく作業します。剥がした被覆を弾性のエポキシ接着剤で被せ接着させ、直ぐに先に通しておいた、ケーブルの芯の口径に使い第2段のチューブをすかさず被せます。こんな具合です。
コネクタ根本まで押し上げて収縮させます。
最後にコネクタ口径に近いチューブにてコネクタ先端側まで押し上げで収取されればばっちりです。ピアノ本体の色ともマッチしかなり綺麗にしあがりました。v^^
マイクの接続動作を確認し修理完了です。