ティンカーベルの外灯修理

外灯

ティンカーベルの外灯修理

ご使用になられていたお庭用の外灯が、点灯しなくなったとのことで修理の依頼がありました。

以前、ソーラーシルエットライトの修理を行いましたが、今回も同じよう不具合でしょうか?

早速調べてみます。

まずですが、この外灯の使用方法を間違えて居られており、通常は、ニッカドかニッケル水素の1.2V系の充電池をセットしますが、乾電池を挿入されておりました。制御回路には、充電機能を有しており、日中は、セットされた電池に充電用の電圧がかかるので、危険な使用をされておられました。乾電池への充電は、厳禁です。

外灯の動作メカニズムとしては、以下の通り。

  • 日中は、天井のソーラー電池で発電し内蔵の充電池に充電を行う。
  • 夜間は、日中充電した充電池から放電しLEDを点灯させる。
  • 日中か夜間かの判断は、これも天井についているフォトダイオードで検知します。

因みに、後述の動作確認動画のとおり、炎を揺らめく現象を再現すべくLEDの点滅パターンをICがコントロールしています。

さて中身を確認すると、屋外に設置する外灯タイプなので、雨風にさらされているので、やはり内部の腐食が激しいです。電源回路全く経路確保ができなくなっています。

電源スイッチの錆
スイッチの中に何か住んでいます!

電源スイッチは、完全に導通不良を起こしているので交換をします。また、電池ボックスも端子に腐食があり、導通できていませんでした。研摩します。

電池ボックスの腐食
ルーターで研摩

ここまでで、無事電源経路の復旧ができました。基板上の素子半田面も腐食があちらこちらに広がっているんで、酷い箇所を再半田しておきます。

動作テスト

充電池の行方が分からないので、手持ちニッケル水素充電池をセットして動作をみます。

無事、フォトダイオードの反応に従い、点灯・消灯を確認できました。