アンパンマン キラ★ピカ★いっしょにステージ ミュージックショー マイク断線修理
地域のおもちゃ病院で診察した記事となります。
鍵盤でメロディを奏でる際に各種の効果音などが楽しめるキーボードとなります。
今回のご依頼は、マイクが断線したらしく声が増幅してくれないとのことです。
よくある修理内容なのですが、接触不良など共有したい不具合がありましので記事として共有します。
既にマイクの声が増幅しないということで、増幅しない原因は、マイクの断線もありますが、コネクタの接触不良やアンプ回路の故障などもあります。
マイクのコネクタを確認すると、既にプラグ部の根元が曲がっているのが目視で分かったので、プラグの根元が折れて断線していると推測しました。
また、プラグとマイク内のコンデンサーマイクの端子の導通を確認しましたが、Hot側もCold側も導通がありません。
ほぼほぼ、この断線が主因と思いますが、まずは断線を修理してそれ以外の故障もないか確認します。
持ち込まれた際は、まだ内部の支柱の半分は付いていたのですが、目視でも曲がって折れているのは確認できました。折れ曲がりは、恐らくマイク端子が刺さった状態でケーブルをひっかけて引っ張ってしまった反動で曲がってしまったと思われます。このような折れは補修というレベルでは強度的に耐ええないのでコネクタの先を丸ごと交換します。
内部も確認すると、プラグ根元をコネクタ根元部も金属疲労で断線していました。
ここまで破損が大きいとコネクタの交換一択ですね。
ですが、今手元には3.5mmミニプラグのコネクタは、3端子のステレオタイプしかありません。モノラルのプラグが手元にないのですが、通販などで入手すると送料もかかるし、通販で調べてみると、なんとステレオとモノラルどちらも部品価格は一緒なんですよね。
ステレオプラグの方が高額かと思いきや同額であれば、その部品代のみでステレオプラグを代替えで取り付けたいと思います。
ステレオプラグをモノラルで使用するだけなので、R側とGNDをコネクタ内で短絡させて接続してしまいます。
因みに、L/R/GNDの位置関係は、こちらのページが参考になります。
こんな感じで半田付けしておきます。
この時点でマイクのテストはしておきます。
このコネクタですが、ケーブル穴径が大きく今回ような細目のケーブルで取り付けるとブカブカです。いつもの熱収縮チューブとビニールテープでしっかり固定できるようにケーブルに巻き付けて固定します。
しっかり固定できました。
で、差し込んで再度マイクテストをすると、
なんと!
声が出ていません。
なんでだー?
コネクタをくりくり回してみると、接触が悪いポイントがあるようです。
そうなんです。
このマイクピンのプラグの根元が当初、折れていたというのは前述したとおりですが、この折れが起きた際のケーブル引っ張りの反動が強すぎて本体側のジャック側にもその影響が出ていたんですね。
調べてみると、L端子のバネ部が曲がっており、基板の半田付けもクラック入っております。
曲がりを調整して基板の半田付けも再半田付けをすると、無事どの角度で差し込んでも良好にマイクが使用できました。