アンパンマン すくすく知育パッド タッチパネル割れ 交換修理
お子様が誤って付属のペンでタッチパネルを強く叩いてしまい、タッチパネルが割れてしまった修理記事となります。
因みにですが、この割れた事態を液晶割れと表現するのは正確ではなく、正確には外付けのタッチパネルであり、描写の液晶は今回は無事でした。
タッチパネルが割れてしまうと交換する必要があるのですが、市販品で取り付けできるタッチパネルが入手できないことがほとんどです。
しかもタッチパネルのみでの入手も困難なので、交換するとしても液晶とタッチパネルがアセンブリされたモジュールごとの交換です。
以後、このアセンブリされたモジュール一体をタッチパネルと呼ぶことにします。
ですが、今回は同じすくすく知育パッドのタッチパネルを交換したという修理記事をネットで見つけ、しかも国内の通販でそのタッチパネルが入手できるという情報も得ました。
たいへん、ありがたいです。
この手の修理は、交換できるタッチパネルが入手できないので修理不可能になるのですが、部品代も事前に把握でき、ご依頼者様とも費用について合意が取れましたので交換を行いました。
では、状況を確認します。
液晶は無事映るのですが、タッチ操作ができません。
描写する液晶は無事ですが、その上にあるタッチパネルが破損していますね。
タッチパネル部の交換が必要ですが、入手できる部品がタッチパネル付きTFT液晶なので丸ごと交換をします。
既に先人の諸先輩方の記事から入手先も掴んでおりますので、早速発注をしますが、ここで注意が必要です。
すくすく知育パッドに装着されている修理記事作成時のパネル型番と同じかも念のため確認します。
過去に、先走って部品を発注してしまったことがあり、到着し開封するとマイナーチェンジ後で、装着されている部品の型番が違ったというオチを経験しております。
ここでは、確かに『MT43G03B』であることを確認します。
因みに、右側の半田付け部分がタッチパネルをTFT液晶をつなげている半田付け部分になります。タッチパネル無しの場合は、この部品がありません。取れないように裏側が接着されています。
従いまして、タッチパネルのみの交換もできることになり、海外からならこの4.3インチのタッチパネルのみの購入もでき交換もできますが、綺麗に割れたタッチパネルのみ取り除けるかでしょうね。。。※ガラスだし。
また左側のAは、アノードで、Kは、カソードで、バックライト用の端子となります。
40ピンの1,2番ピンは、アノードとカソードで、37~40ピンは、タッチパネルの端子となります。
話しを修理に戻します。
まずは開封してタッチパネルを外します。
フラットケーブルは、コネクタにテープ留めされておりケーブルは、両端の黒いツメでロックされています。ロックはずしテープも剥がしケーブルを抜きます。
裏返してパネル留めのテープも剥がします。
筐体カバーとパネルの間の緩衝材となっており両面テープで張り付いています。剥がしますが、両面テープの糊を剥がすのに一苦労しました。
ご依頼様は、保護用のシートも貼っておられたようですね。ですが、ペンの衝撃が強すぎたのか、そもそも割れ易かったのか、、、。
余談ですが、ネットでは保護シートは貼っても割れてしまったというコメントを拝見したので、割れやすいパネルだったのかと思います。
発注したタッチパネルも翌日には届きサクッと交換します。
さて交換に際し1つ問題がありました。
すくすく知育パッド専用のタッチパネルではないので、タッチパネル側のフラットケーブルの曲がり癖がかなりキツイです。先の本体側の白い筐体に収めようとすると、このフラットケーブルが前面にはみ出てしまい先のゴムのテープが貼れません。そこで押し込んでみたら、タッチパネルの端子と液晶側の端子の半田付け部を固定している接着が少し剥がれてしまいました。
😨
といっても、画像からも半田付け部までは及んでいませんが、今後同じようにパネルを交換する際は、この点に注意しないとイケません。剥がれないように事前にテープをはるか、万一剥がれても弾性の接着剤を塗布しなおしておくのが良いと思います。
もろもろ交換をおこないケーブル類はカプトンテープで固定しておきます。
蓋をして動作確認をします。
綺麗に取り付けできました。緩衝用のゴムもはみ出ていませんね。
動作の状況も問題なしですね。
タッチパネルと液晶の互換性に関する記事をスタッフブログにアップしております。こちらも参考にしてください。
この度は、本当にありがとうございました。
子どももそれはそれは喜んでおり、その姿をみて、感謝の伝えようがないほどです。
子どもがとても大切にしていた玩具を壊してしまったのは暫く前のことでした。
その落胆は、私が使い方を注意するのを躊躇するほどのもので、直ぐに修理を考えましたが、 修理しようにも、メーカーに断られ、地元では電子系の玩具修理を受けて頂ける方を見つけられず困っておりました。
ようやく、瀧下さまのおもちゃ病院に行き着いて、こちらなら受けて頂けるかもと思ったのですが、 ちょうどその当時、ご依頼が立て込んでいらっしゃって受付を中断されている時でして、 これも運命と、一度、修理を諦めていました。
月日か経ち、子どもも玩具のことは忘れていると思っておりましたが、 クリスマスの話になったとき、 「プレゼントは、サンタさんにアンパンマン号なおしてもらうの」と言い出しまして、、 新しい魅力的な玩具はたくさん出回っているのに、そこまで思っているのならと、 再度、修理について調べ始め、もしかしたらの希望をもっておもちゃ病院のサイトを訪問させて頂いた次第でございます。
たくさんのご依頼あって、その1つ1つのご対応にも手間暇かかることと想像に難くないですが、 とてもご丁寧に連絡頂きまして、安心してお任せすることができました。
また、ご対応の早さにもかなり驚きました。 メルマガの記事も面白く、専門的なことは分りませんが、楽しく拝読させて頂いております。
お持ちの知識や技術も含め、ボランティアの域を超えていらっしゃるように感じてしまいます。
重ねてになりますが、この度は本当にありがとうございました。
~依頼者様のご感想より~