すみっコぐらし パソコン マウス 断線 修理
今回は、大人気のすみっコぐらしのパソコン型ゲーム機のマウスの動作不良の修理です。
パソコン型でキーボードと液晶画面があり、1チップのSoCにて各種のアプリを楽しめます。小学の低学年から算数などの勉強アプリも入っており、ほのぼのとしたキャラクターと一緒に楽しめます。
さて、今回のご依頼は、マウスの動作がおかしくネットでもよく見かけるケーブルの断線にてマウスが動かせなくなって居られます。当初のご相談は、初夏の6月でしたが、依頼当医院依頼者激込みにて、10月の作業となってしまいました。メーカー様でも修理対応はできないとのことで当医院で対応することになりました。
マウスの操作状況はこんな感じとなります。クリックには反応しますが、マウスの上下左右の操作ができません。
同様の案件を過去にも1件マウス断線の修理を実施しております。
その際は、断線箇所の特定と継ぎ接ぎを行いましたが、断線箇所特定の工数がたいへんかかり見た目も悪いしということで、今回はケーブルを丸ごと交換してみたいと思います。
ですが、使用されている9芯 Φ=4mm シース白色は入手できません。ネットでも探し出せませんでした。9芯もAWG28規格らしく適合ケーブルを探すのに苦労します。
AWG33と極細規格になり、Φ=3.2mmにはなりますが、黒色のケーブルが見つかりました。筐体への固定がゆるゆるになるので、被覆を噛ませ太くして固定します。また、AWG33と極細なので強度も低くなります。この点は、どうしようもありませんので、今後のご使用で十分ご注意をいただくことで対応したいと思います。
開封には、液晶画面の回りに貼ってある化粧シールに隠れたネジを外さないといけません。ですが、このシールは強力でして剥がすとシワシワになります。
開封し、メイン基板とマウスの基板端の端子にのっているホットボンドをめくりケーブルを外します。
交換するケーブル内の芯線の配色にもできるだけあわせてたいので、配色とシルクの印字をメモしておきます。
断線は、9本中8本で断線しておりました。ここで注意ですが、本体に取り付けられたままの状態で断線チェックを行ってもダメです。ハンディテスターのピーピーチェッカーでは、曲がった応力でカツカツで接触しているので断線していてもピーピー鳴ってしまうのでケーブルは外して両端をテスターピンのクリップで固定し、本体の付け根とマウスの付け根をくねくねさせ断線をチェックしてください。
次に交換用のケーブルを用意します。
本体の付け根とマウスの付け根は、収縮チューブを被せ径を太らせてはめます。
本体の付け根には、ケーブルの抑えをネジ止めしますが、裏表が分かりづらいので注意ください。過去の修理機種の画像ですが、突起がある方がケーブルと逆側に付きます。
ケーブルの端を剥く前に収縮チューブを被せておきます。
AWG33なので強く引っ張っただけで簡単にちぎれる位なので剥く作業も慎重に行います。
芯線のよりに半田をしておきます。
綺麗に半田付けできましたね。配色の並びシルクの組み合わせが間違わないように十分に確認します。仮組を行いマウスの動作確認を行います。
動作もばっちりですね。
でここで、電源のON/OFFの感度が悪くなっているので、本体キーボード側をあけて電源ボタンの電極を掃除しておきます。格段に感度がよくなりましたが、やはり多少の接触不良は残ってしまいました。
入手可能はなケーブルでの修理を行いました。ケーブルの径には多少難はありましたが、収縮チューブを被せて対応しました。シースの型さもマウスを使用する上では問題ない、といか純正ケーブルに比べると格段に柔らかくなりました。
ケーブルを交換することで、各段に作業性も上がり工数も削減できました。以前の継ぎ足し修理でも補修部材費と同等の費用に抑えることもできましたので、今後の修理はケーブルの交換が良いと思います。※ただし黒色になりますが、、、。
問題なく稼働しております、娘も大喜びです。
入り切りのスイッチもうちでは問題ありません、マウスも正常に作動しております。 シールのたわみも気になりませんし、受けて頂けただけでうちは感動ものでした。
忙しい毎日かとは存じますが、これから寒くなりますのでお身体に気を付けて下さいませ。 本当に有難うございました。
~依頼者様のご感想より~