タカラトミー ディズニー ワンダートイパッド2 クリスタル交換
知育玩具に使用されている4.3インチのタッチパネル付き液晶の互換性について調査した記事をこちらのスタッフブログに掲載した。
その互換性確認用として、フリマに動作がと~っても遅いというジャンク品が、格安で出品されていたので、購入してみました。
クリスタルの発振不良であることは、容易に推測できます。タッチパネル付き液晶は無事とのことなので、タッチパネル付き液晶の互換性確認が、第一の目的でしたが、修理もできてしまったので、その記事を共有したいと思います。
本来は、部品取り品なので修理を目的にはしておりませんでしたが、ドクターの性なのか修理してしまうんですよね。。。
まずは、こちらの一分半ほどの動作の様子をみてください。
笑っちゃうくらい、動作が遅くて、音声もゆっくりになっていますね。
開封してクリスタルの発振状況を確認しましょう。
基板のフラットケーブル横にありますね。シルクには、Y1のみの記載があります。
で、発振状況をオシロで確認します。
あらららという感じでしょうかね。
周波数のオーダーが、KHzであるのと、レベルもおかしいし、実は周波数を立ち上がりエッジのトリガでキャプチャさせていますが、すごく不安定でした。
動作が遅い原因は、このクリスタルの動作不良でしたね。
ドラえもん カメラでひらめきパッドの基板では、6MHzのシルクもありました。
ですが、ワンダートイパッド2の基板には、そのシルクの記載がないので、クリスタルを外して目視確認しましょう。
使用しているマルチメディア用のSoCは、そうそう違いものを使わないと思うので、同じ6MHzの外付けPLL回路ですね。
でさらに、6MHzのシリンダー型のクリスタルの手持ちがありません。
ですが、こちらのスタッフブログで考察した際に液晶を取り除いた、ドラえもん カメラでひらめきパッドが、2台あります。今回はこのジャンク品からクリスタルを移植してみます。
いきなりですが、スルーホールとVIAの違いって皆さん知っていますか?
スルーホールとは、リード型の素子を基板貫通穴に差し込んで半田付けする時の穴で、VIAは、基板の配線層間の接続に使われる穴の場合にこう呼ぶそうです。どちらも穴をあけてメッキするのですが、こういう呼び方の違いがあるようです。
今まで、意識しく区別していたのではないのですが、私も注意して呼ぶことにします。
さて、部品時の基板から外したクリスタルを取り付けます。
注意ですが、前述の画像はクリスタルを寝かしつけて固定していない画像になるので、基板に並行してに密着させ接着などで固定してください。
無事に正常動作に戻りましたね。
今回のワンダートイパッド2は、依頼者様からの修理依頼の案件ではないので、4.3インチ タッチパネル付き液晶の部品取りとして保管しようと思います。