セガトイズのたのしくおしゃべりばいきんまんの修理依頼がありました。
ぬいぐるみのお腹に入っている発声モジュールがあり、ボタンを押し度に7種の発声パターンを順に再生するという仕様です。
発声するときもあれば不安定ということです。
不安定ということであればプッシュスイッチの接触不良かもという推測で診断しました。
まず、届いた時点、1,2回は途切れ途切れで少し発声しましたが、すぐにウンスンになりました。その後、どうやっても発声することはありませんでした。
電源スイッチが見えるので、早速電源から確認します。
基板端で無事電圧が上がっていますが、電源スイッチのON側に接触不良があります。
不安定動作の要因のひとつですね。
このスイッチは、どこかで見たことあります。
そうです。
アンパンマンのおしゃべりいっぱいことばずかんのタッチペンでも使われている、接触不良がとても起きやすいスイッチです。
ただ、ノブが8mmのタイプなので、手持ちスイッチでは交換できません。
接点復活剤を吹いてみたのですが、完全な接触不良のようで改善しません。
そこで、3極タイプのスイッチなのでOFF側をON側を逆付けしてこの場を凌ぐことにしました。
とりあえず一旦ON側のみ付けて動作確認をします。
5極の半田付けスイッチなので、ここで半田付けしてしまうと、やり直しが大変なので、ひとまずON側のみとします。
電源スイッチの導通はひとまず回復したのですが、ウンスン状態は改善しません。
( ,,`・ω・´)ンンン?
なんでだ?
そこで、ピンセットで電源スイッチのON側を短絡させ、ボタンを押してみると無事発声します。
まだ電源スイッチに接触不良があるの?
確認のためにON端子間を半田付けで完全に短絡接続させました。
これでも回復しません。
なんと!
電源スイッチは主因ではなかったー!
いろいろ調べます。
調べます。
見つかりません。
焦ります。
…
…
ここではじめに戻り再度、基板端での電源をチェックします。
あれ!?
オ・カ・シ・イ
∵
電源が上がっていない。
先にチェックしたときは、無事電圧が上がっていたはず。
そこで、外部電源で動作確認をします。
無事発声します。
しかも、快調です。
動作不安定なんてありません。
電池ボックスを再チェックします。
電極の接触不良が起きていました。
ですが、完全が接触不良でなく、若干の応力で接触したりしなかったりです。
で、この応力が、ボタンを押した際に顕著に出ます。
そうなのです。
押しボタンを押すと、この接触がズレて付いたり離れたりします。
基板端の電極で電圧をチェックすると、テスターのプローブを基板に押し当てるだけで、接触が回復します。プローブを離すと接触が切れます。
ギリギリカツカツだったのですね。
こりゃー見つからんわーね。
曲がって電極を矯正して戻したところ、無事快調に動作するようになりました。
問題ありませんね。
これにて修理完了です。
ネットで検索し助けていだきましたが大変ありがとうございます🙇♀️
子供が喜んでくれてます。
~依頼者様のご感想より~