できた!がひろがる ドリームトイパッド プラス タッチパネル交換

液晶画面にひびが入ってしまったそうです。

メーカー様や他のおもちゃ病院にも修理を相談をされたそうですが、修理不可能とのことで相談がありました。是が非でも修理します。

※因みに、当医院では4.3インチの液晶画面の割れは常時受け付け対応をしておりますので、どしどしご依頼をください。

では、状況確認しましょう。

ジェシーの上あたりからまっすぐ本体の上側にバキッと割れていますね。

この状態で電源を入れると液晶の描画は正常にしますが、タッチ操作がまったく反応しません。

液晶の描画は正常なので上層に張り付いたタッチパネルの交換で対応します。

念のため割れの衝撃で下層の液晶画面に傷などないかも確認します。

裏のカバーを外し、40ピンのコネクタおよび基板のネジを外します。

電池ボックスの導線も回り込んでいるので、脇に寄せて引っかからないようにしておきます。

液晶モジュールの抑えを外すとシリコンのケースに入った液晶モジュールがお目見えです。

表面のカバーにはスポンジ製の両面テープで液晶の枠に張り付いています。

液晶と筐体の隙間から入ったごみが両面テープに粘着していますので、この機に両面テープも新品に交換しておきます。アンパンのすくすく知育パッドと同じですね。

液晶モジュール単体を外せました。

因みに、液晶の40ピンケーブル以外のケーブルで向かって右側の4線のケーブルがタッチパネルのケーブルで左の2線のケーブルがバックライトのケーブルです。

間違って、バックライトのケーブルはカットしてはいけません。

ではでは、タッチパネルを剥がしましょう。

何気にこの作業が一番気を使います。だって、下層の液晶画面に傷を付けないように慎重に剥がさないとだめだからです。ホットナイフで温度管理をしながらゆっくり、ゆっくりと作業します。

タッチパネルのケーブルも中間でカットし半田付け部も気を付けて外します。

半田が十分溶け切らないうちに強引に剥がすとシートのパッドを剥がしてしまう事態になります。

次にきれいにタッチパネルが剥がせたら、今度は残った液晶の描画確認です。

既にタッチパネル剥がし作業をしていますので、液晶の描画に何かしらの影響が出ているのを知らずに新しいタッチパネルを貼ってしまうとモジュール全交換になり元も子もなくなります。そのため重要な必須確認作業になります。

きれいに描画できていますね。

タッチパネル剥がしで傷もつけることもなく作業できました。

では、次の難関であるタッチパネルを液晶の枠に位置合わせしながら、かつケーブルの端子の位置合わせもしながら張り合わせます。

埃が入らないようにカメラレンズ掃除用の毛の付いた鞴でフーフーします。( ̄b ̄)フー

口でフーフーして拭いてはいけません。余計な物が付くとカビの原因になります。

たいへんきれいに張り合わせできました。

タッチパネルのケーブルは、裏面に両面テープを付けて”最後”に半田付けします。というのも、液晶を本体内部にセットするとケーブルが湾曲したわむので先に半田付けしてしまうと撓めなくなります。

位置調整をしながら、半田付けをしてカプトンテープで絶縁と固定をします。

きれいに仕上がりましたね。

タッチ操作確認

タッチ動作も問題ありません。

操作ができなくなって遊べなくなっているのでしょうから、これからもたくさん遊べます。


今回修理依頼した理由が、おもちゃの持ち主ではなく下の子が投げて壊してしまったためどうしても修理したくてお願いしました。

タカラトミーもできず、地域のおもちゃ病院でもできずだったので本当に助かりました。

電池入れた瞬間からまた遊び始めて、本当に修理お願いして良かったと思いました!

本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

※因みに、本作業は、荷物を受け取ってから6時間以内には返送までできたという超々超特急での作業で完遂できました。