タッチパネルが割れてしまったということで修理の依頼がありました。
当医院ではお馴染みの修理案件ですが、4.3インチのゲームパッドで使用されている液晶は、描画をする液晶部とタッチ操作をするタッチパネルが貼り合わされています。
目視から上層のタッチパネルは確実に割れていますが、割れた影響で下層の液晶の画面にも影響がないか事前に確認せねばなりません。
もし、下層の液晶画面にもひびがある場合は、モジュールをまとめて交換する事態になり、部品代も高額になります。
実は、後で判明するのですが、描画は大丈夫かと依頼者にお聞きしたところ、たぶん大丈夫そうだということでした。たぶんって!?
タッチパネルが割れた後に、タッチパネルの位置調整の設定に入ってしまったらしく、タッチペンでアライメントしないと、何も以降の操作ができなくなっていました。
なるほど!これで、たぶん大丈夫っておっしゃっていたのですね。
では、分解します。
化粧シールを温めて慎重に剥がします。
液晶モジュールは、筐体に強力な両面テープで貼りついているので、隙間から温風で温めながらゆっくり剥がします。
強引に剥がそうとすると、液晶画面も割れてしまいます。
液晶モジュールが外せたら、今度は割れたタッチパネルを液晶から剥がします。
温度管理しががらホットナイフで周辺の両面テープを温めながらゆっくり開いていきます。
ここでもホットナイフの先で液晶画面に傷を付けてしまうので、慎重に作業します。
割れたガラスの破片が付着していますね。
残念ながらタッチパネルが割れた衝撃で下層の液晶画面にも傷が付いていました。
傷はバックライトが付くともう目視では視認できませんね。
ひびではなく傷でしたので、このままタッチパネルを貼りなおします。
残った両面テープの糊をテープ剥がしできれいに剥がします。
さて、次の難関です。
タッチパネルのケーブルを液晶のケーブルの半田付け位置を合わせながら、かつ液晶の描画位置を枠も合わせつつ、慎重に張り合わせます。
息を止めながら作業します。
タッチパネルの半田付けを筐体に組み込んだ後に行います。
というのは、先に半田付けすると、ケーブルの湾曲で長さが足りず半田付けできなくなります。
ケーブルは、裏面に両面テープで固定し半田付けします。
きれいにできました。
タッチ操作も問題ありませんね。
とても迅速に、丁寧に修理してくださり、ありがとうございました。
メルカリ等で別の中古品を買うしか方法がないかと思っていたので、こどもたちも喜んでいます!!
~依頼者のご感想より~