4DRC ミニドローン バッテリー端子半田クラック修理

地域のおもちゃ病院での修理案件の紹介です。

ミニドローンの電源が入らないということです。

因みに、本商品は規制対象外のドローンとなります。

プロポ側は正常に電源が入りペアリングの待機待ちにはなるのですが、本体側の電源が入らないので操縦できません。

バッテリー交換タイプで、バッテリーのみを脱着できます。

Micro USB Type-Bのケーブルでバッテリーを充電します。

各バッテリーの電圧はある程度上がっていましたので、本体側の電源のON/OFF問題です。

ただ、本体を分解すると大ごとになり、当日の限られた時間内での診断はできそうになかったので、当日の会場では電源ボタンの接触不良のみと診断しました。

黄色い枠が、電源のプッシュスイッチで、押すと電源が入り本体のLEDが点灯します。

プッシュスイッチはよくあるタクトスイッチで、スイッチボタンの隙間から接点復活剤を吹きボタンをコキコキを繰り返します。

残念ながら電源は入ることもなく入院となりました。

分解し内部を確認します。

ローター用のモーターが4つとメイン基板が見えます。

測距姿勢センサーが付いているので、自動でホバリングや操作もオートできます。

その下層に通信やカメラ制御用の基板がさらに1枚、2階建てになっています。

懸念していた電源用のタクトスイッチは問題ありませんでした。

目視半田クラックもありません。

導通チェッカーでボタンの反応も問題ありませんでした。

一部の足が半田付けされていませんが、導通は他の端子で基板に接続されておりますので、未半田は問題ありません。

次に電源自体が基板端で上がっているか確認します。

ただ、バッテリー端子のコネクタが表面実装タイプで引き出された配線もタクトスイッチ裏だったので、電源用の電解コンデンサー端でバッテリーを装着し電圧を測ります。

まったく、電圧が上がっておりません。

あらららのら。

そ・な・の?(´・_・`)

これはバッテリー端子に問題ありそうですね。

バッテリの脱着の繰り返しでコネクタの半田付け部分にクラックが入って導通していないようですね。

バッテリ単体側の電圧は正常だったので、コネクタ回りを確認します。

表面実装タイプで半田付け部はコネクタの裏側です。

端子が少し横にみえるので、半田を溶かし盛っておきます。

これでどうでしょうか?

キタ――(゚∀゚)――!!

やっぱりね。

本商品の基板のバッテリー端子の半田付け部分がコネクタ裏に隠れているので、半田付けの不具合を目視確認できません。

ただ、過去の経験でこの手の電源不良は、クラックの出る要因が限られるので、その経験がいきました。

無事修理でき、ペアリングもでき操縦できました。

余談ですが、最近のドローンは操縦が簡単になりましたね。

10年ほど前に自分がもっていたドローンは、姿勢センサーがなかったので、ホバリングや操縦も全てプロポのステックで微調整しながらでした。

その前のヘリQはもっとむずかったです。