地域のおもちゃ病院で診断した事例の紹介です。
CCPの水陸両用のJeepラジコンです。
ある時から、ペアリングできなくなったそうです。
ペアリングの仕方は送信機裏の電池ボックスの蓋に記載があります。
その手順で操作すると、ラジコン本体側の待機状態になりません。
送信機から電波が送信されていないというのではなく、そもそも起動すらできていない事態です。
なので、送信機か受信機かの切り分けはする必要もなく、真っ先にラジコン本体側を疑います。
診察日の当日は、会場の開催時間の関係で詳しく調べることができませんでした。
というのも、このラジコン水陸両用タイプで、本体内部の電源スイッチや基板を覗くには、完全に分解しないと本体の蓋さえも外せないという代物でした。
持ち帰り分解しようと、ひとまず電源の再チェックをと考え、基板端で確認できないのであればと、電池ボックスの電極の端と端にテスターのプローブを挟み電圧を測ります。
単三乾電池6本 = 9.0V 入るのですが、3.0V程度しか上がっていません。
電極も目視上腐食も汚れも何もありません。
そこで、試しにアルコールで電極を綺麗に拭き上げてみます。
動きました。
∵ アレ
でも、何か不安定です。
今度は、乾電池の電極を接点復活剤で拭き上げてみます。
完全に復活しました。
原因は何だったのだろう…
目に見えない何かが付着していたのだろうか…
もう今となっては分かりません。
依頼者の方にお聞きしたのですが、水中での使用もなく、ジュースなどを溢したこともないそうです。
今後の教訓として、目に見えなくても電極はアルコールで拭き上げてみようと思います。