DX超合金魂コン・バトラーV バトルマリン 効果音修理

以前にも同じ修理をしておりました。

バトルマリンが、バトルクラフトと合体する際の待機音と合体音が鳴らないとのことでした。

でした。※過去形

依頼をいただいた時点では、立て込んでおり受け付けできないため、受け付けできるまで待機をお願いしておりました。

その時に提示いただいた画像では、ボタン電池の電池ボックスの導線が取れたいるとのことです。※電池ボックスの蓋裏を記憶ください。

依頼から待機期間を経て受け付けができるようになり連絡したところ、ご自身で補修に取り掛かったとのことです。

ですが、その補修を実施しても依然、効果音は鳴らずで断線箇所も増えて!?しまったようだとのことです。

それもひっくるめて診断をします。

届いた時点で、電池ボックス、基板類が外された状態でした。

ではまず状態から確認します。

原因は、すぐ判明し補修した半田付け不良でした。

芋半田であるのはもちろんですが、交換音を発するマイクロスイッチの端子間がショートしております。

このマイクロスイッチの端子が付いたままでも効果音が鳴らないということなので、マイコンの起動処理は、エッジ検出になっていることが判明しました。

レベル検知だと、常時ONの状態なので効果音が鳴りっぱなしであったかもしれません。

サクッと再半田します。

まずは、半田付け不慣れな方は、コテの温度管理ができておらず、フラックスも上手に使えていないことが多いです。

導線の芯線も剥きなおしきれいにしておきます。

マイクロスイッチの端子以外にも他の半田付け部分も一式まるっと再半田します。

マイクロスイッチ端子の半田付けも芋状態だったので再半田します。

ただ、バトルクラフトとの連結部のマイクロスイッチは、抑えのサポート部品の内部に収めることになるので、収める際に干渉しないように再半田することになりました。

さて、この状態で動作確認します。

仮動作確認

基板およびメロディーICも問題ありませんね。

無事スイッチで効果音が鳴るようになりました。

では、組み付けて再度動作確認します。

ですが、以前の時も同じでしたが、組付けに難航します。

バトルクラフトとの合体時を検出するマイクロスイッチが収まりが悪いです。

端子位置が抑えのサポート部品ギリギリで一見大丈夫そうでも、しっかり収まりません。

収まらないとズレたままとなり正常にスイッチが可動しません。

一旦、半田付けした端子の導線を外します。

だって、端子のみでもこんなギリギリの設計です。

無理に収めてもスイッチが傾いて収まらないです。

ここまで引き出して半田付けしないとスイッチ、収まりません。

ほんと、毎度苦労する箇所です。

┐( ̄へ ̄)┌

依頼者様が、がんばって電池ボックスの電極に半田付けに挑まれた形跡があります。

電極の表面が錆びていたので、表面を研磨して付きを良くしてから半田付けします。

次にボタン電池の蓋を矯正します。

長期間ネジを締めていると、その応力で湾曲します。

こんな感じです。

湾曲してしまい、蓋の収まりが悪いです。

もっと悪化すると、ボタン電池の接触不良にもなりそうです。

熱湯に通して矯正します。

お湯の温度が失敗が少ないです。

ドライヤーやホットガンでは、焦がす危険性があります。

では組み付けて最終動作確認です。

動作確認

問題ありませんね。

途中、マイクロスイッチを収めるために付けなおしがありましたが、無事修理できました。


本当に丁寧な修理をしていただき誠にありがとうございます。

大満足です。

宝物として大切にします。

本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~