久しぶりだったのですが、初代ファービーの修理依頼がありました。
数年前に中古ショップで購入されそのまま保管されておられたようです。
電池を入れもも起動せずということです。
何が原因での故障なのか素人にもわかりやすい説明をして頂き、動画での動作確認も進捗に合わせて拝見する事が出来たので最初から最後まで安心して修理を任せる事が出来ました。
また機会があればお願いしたいと思います。
この度は修理して頂き本当にありがとうございました。
~依頼者のご確認より~
既にぬいぐるみは、ご自身で外されておられ、電池ボックスの液漏れなどもないそうです。
では、診断開始しましょう。

きれいなグレーのファービーくんですね。

既に底面の結束バンドも外されホットボンドも剥がされているので、ぬいぐるみ外しは容易えでした。
まず、初代ファービーあるあるで経験のある起動しない場合、電池ボックスの液漏れや給電に問題なければ、モーターのグリス固着が懸念されます。
ブラシとコミテータ間の電流不足で初動時のトルクが足りずを確認します。

きれいですね、液漏れもなくバネ端子の接触も問題なさそうです。

口横のモーターのブラシの状態を拡大鏡で確認し、明らかな導通不良やブラシの変形がないかを確認します。
問題なければ、接点復活剤のブラシとコミテータ間に吹き付け、初動を与えてあげます。
この初動の与えてから回転し出すまで、固体差が大きいです。
すぐ起動する固体もあれば、永遠初動を与えては吹き付けを繰り返すこと数回で徐々に回りだしました。
ですが、明らかに暴走します。
回転が止まりません。ー_-;
ガーガー回っています。
初代ファービーは、初動のモーターのが回転しだすと、基板の赤外線LEDからの照射を受光素子で受信します。
照射光は、ギアのスリットでパルス化され受信したパルスを制御ICで認識制御します。
このパルスの照射が出ていない場合や受光できていない場合は、モーターが回っても暴走します。


知らべていると、受光素子の片方の半田が取れています。
最初から取れていたのか、はたまた分解のはずみで取れたのかは定かではないのですが、暴走の原因になりますので、再半田し戻しておきます。
まだ、暴走が止まりません。ー_-;
受光側でなければ、今度照射側に問題があるかもとIR LED側を調べてみます。

まったく問題なりません。
バッチリ光が出ています。
おやおや、どうしたことでしょうか?
とフト目についたのが、背中のスイッチのネジです。

何故かこのネジが締め込めれており、本来はモーターの回転でスイッチのON/OFFが切り替わるはずが、常時ONになっています。
なんでだー?┐( ̄へ ̄)┌
スイッチの端子バネの状態でON/OFFが適切に切り替わる位置でネジが調整されており、通常はさわることはないのですが、目一杯締め込めれていました。
前の持ち主様が、暴走するからといって安易にネジを締めたのかもしれません。
適切な位置までネジを緩め再度動作確認します。
やったー!⸜(´・∀・)_∠※
無事起動しだしました。
でも、音が出ていません。
スピーカーが故障していますね。※初代ファービーあるあるです。


ハンディーテスターでもO.L.なので、ボイスコイルの断線でしょうね。
サクッと交換します。
これも初代ファービーあるあるの振動傾斜センサー内の接点汚れで、なかなか起きないなどあります。
センサーを分解し内部を綺麗にメンテナンスします。

溶着されている蓋を外して内部のメッキ金属球と端子を接点汚れをふき取っておきます。
蓋を弾性の接着剤で固定しさらに傾斜でちゃんと動作しているかピーピーチェッカーで導通確認します。
正常位で導通なし。横と逆さまでの導通確認です。

さらに念のため導線も基板と再半田しておきます。
これで安心です。

あちこち分解していたので、組み立てて再度動作確認します。
あれ!?
動作がオカシイ。
起動したりしなかったり、起動しても途中で暴走し、終いには変な宇宙語を話し初めてハングアップします。
なんじゃこりゃ?
以前、原因不明でアルカリ乾電池を使うと宇宙語を話し初めて、マンガン乾電池だと問題ないという、変な異常動作をする初代ファービーを診たことがあります。
当時は、原因不明でアルカリ乾電池を1本抜いて短絡しお使いいただくことで凌いだ経験があります。
今回は、原因を究明し解消できました。