アンパンマン おしゃべりいっぱいことばずかん タッチペン 電源スイッチ修理
アンパンマン おしゃべりいっぱいことばずかんには、シリーズ化されており知るだけでも、
- 初期版※本記事のバージョン
- デラックス版
- スーパーデラックス版
- プレミアム版
とあります。最新は、恐らくプレミアム版かと思われますが、当院ではまだ診断実績がございません。
今回は、初期版の修理記事となります。
初期版は、初期版とあるだけに、その後に頻発する故障がいろいろ含まれております。今回の故障は電源が入らないという故障です。
初期版の故障あるあるとしては、ペン先のイメージセンサーモジュールのコネクタ半田剥離が一番多いですね。次にこの電源スイッチの故障が多いのですが、電源スイッチについていろいろあります。
そもそも電源が入らないという事例もあるのですが、電源スイッチのスライドノブが上がり切らないという筐体設計上の問題もあります。
そうなので、今回の故障は、このスライドスイッチのノブが上がり切らずに電源ONにならない症状です。
白いノブを上にあげようとしてもカチッとON側に移動してくれません。従いまして、電源もONになりません。
スイッチが半田付けされている緑の基板がありますが、この基板実は赤いカバーの筐体にネジ止めされていないのです。それが原因で白いノブを上に押し上げようとしても基板ごとズレるので電源OFFのままONの位置に移動しません。
もはや設計上の問題ですね。
新品の状態では、横にある電源正極の管型のヒューズの足が基板を抑えているのですが、電源のON/OFFを繰り返していると、このヒューズの足に曲がり癖が付き基板を抑える役目が無くなります。
というか、そもそもヒューズの足にそのような機能はないので、新品の時は運よく電源ONできていただけでした。
そこで、基板の端を筐体を弾性のエポキシ接着剤で接着固定してしまいます。これでズレは起きづらくなります。
次に、パン先のカパカパも対処します。
初期版の持病ともいうべきコネクタの半田剥離は、このペン先がグラグラしていることが原因の一つです。
黒いペン先を赤い筐体に隙間があり、絵本にタッチした際にもろに衝撃が半田付けされているコネクタ部にかかります。
隙間も大きいので衝撃も大きくなり、いづれ半田剥離に繋がっていると思われます。
この機種以降は対策として、半田付け部の抜き差しできるコネクタ化しており、かつペン先も黒いモジュールの入光口を抜き出しにせず、カバーをかけております。
さて、本初期版ではこの隙間に、同じく弾性のエポキシ接着剤を充填して固めてしまいます。
これでグラグラカパカパしなくなりました。
以上で修理完了となります。