以前こちらの修理記事の方から別の絵本の修理依頼がありました。
ボタン電池の蓋のネジが潰れてしまい電池が交換できないとのことです。
まぁ潰れていますね。
ですが、宅配おもちゃ病院的なレベルでは、この程度でしたら、適切なドライバーと技量で開封できます。
サクッと開封できました。
ボタン電池がすべて膨らんでおり空でした。
幸い液漏れしていなかったので致命傷にはなりませんでした。
さて、動作確認ですが、おさるのボタンが効いていません。
主様と相談し先の修理時と同じように絵本から本体を剥がしボタンの接点を清掃します。
猛暑のおかげで比較的簡単に剥がせました。
因みに青森地方も連日の猛暑です。
ですが、このテープの残骸の除去がほんと大変でした。
テープのベースを剥がしを残骸の糊に吹き付けては剥がすという繰り返しです。
ボタンは、透明なシートにパターンが印刷されており、本体にも導通用の塗装もされております。
全ボタンの接触部をアルコールで拭きあげておきます。
また、シートを基板が接触する連結部もアルコールで拭きあげておきます。
拭きあげて後に組み上げ動作確認をしたのですが、なぜか全ボタンが効かなくなっておりました。
ん?
なんでだ?
と調べておりましたが、シートと基板の連結部の電極が横にずれて接続されているためでした。
かなり横にずれてしまうと導通できないためカプトンテープでアライメントして固定しておきます。
潰れたネジも交換し最終動作確認をします。
問題なさそうですね。これにて修理完了です。
絵本の方もちゃんと音が出るようになり、普通の軽いタッチでも充分なようです。本当にありがとうございました。
全く使いこなせないまま、劣化だけが進み、全く動かず諦めていた教材達が立派に復活して、ビッグなプレゼントとして、役に立ってくれるようになりました。
本当に感謝ふです。ありがとうございます。
~依頼者様のご感想より~