地域のおもちゃ病院での修理案件となります。
音だけが出ないそうです。
その他の飾りの回転やLEDの点灯、ボタンの反応は問題ないそうです。
スピーカーの故障か、音源を出力する回路の故障などありそうですね。
スピーカーをチェックします。
マルチメーターでインピーダンスを確認します。
DCで計測しても31MΩというおかしな値になります。
因みに、経路に接続されたまま計測すると、回路側のインピーダンスを計測する事態になりますので、ちゃんと導線を外して確認しましょう。
また、スピーカーチェッカーなる発振治具で鳴りを確認する場合も同じように回路から切り離して確認しないと出力の回路側を破壊してしまう可能性があります。
恐らく、発振治具の振幅など印加する信号の仕様をちゃんと認識していない場合が多いので、過大電圧を回路側に印加する事態になります。単なるスピーカー故障であったのに、スピーカーチェッカーで回路を壊してしまい、COB故障にしてしまういい加減な診断にならないようにしましょう。
ボイスコイルの断線のようではありませんが、インピーダンスが異常値なので音が鳴りません。交換しましょう。
Φ=57mmの磁石が大きいタイプです。
同じ形状のスピーカーは手持ちないので、口径、規格が同じスピーカーに交換します。
このベットメリーは、スピーカーの枠を筐体のスピーカー抑えでネジ止めするので、このまま装着してもいいですが、念のためウレタンスポンジを加工して抑えを入れておきます。
ぴったり収めて修理完了です。