半年ほど前から充電ができなくなったそうです。
USBケーブルやアダプターを変えても症状は変わらなかったそうです。
過去の診断経験からバッテリーパックの両面テープが剥がれ本体内部でコロコロ動きまわり、その状態が長期間に及んだためサーミスタ線の芯線が金属疲労で断線したのかもと推測しました。
でも、今回は違いました。〇-〇
診断開始しましょう。
まずは、外観確認です。
あっら~!?
なんか、バッテリーパックの位置ズレてない?
バッテリーパックの両面テープが剥がれてコロコロ動いていたようです。
幸いショットキーバリアダイオードは無事そうです。
おや?
サーミスタ線は無事でした。
予想が大きく外れました。
では、分解し内部を目視確認します。
やっぱ、バッテリーパックがズレてる。
やはりダイオードは無事でした。
サーミスタ線も無事でした。
ですが、パックリバッテリーパックが剥がれています。
さらに!
USBコネクタとの衝突痕があります。
ここも幸い外装が裂けたりはしていませんでした。
ここで原因がわかりました。
きれいにバッテリーの正極線、負極線が断線しています。
前述の画像では、端子の上に断線した導線が位置ズレせずにのっていたので騙されました。
ここの注意は、基板上の正極と負極の端子を間違わないにすることです。
断線し導線があちこちにあった場合は、テスターの導通チェッカーでGND側を確認してください。
きれいに再半田します。
基板のスルーホールが小さく残留の半田が吸引線や吸い取り機でも取れきれません。
何とか頑張ってきれいに再半田します。
お問い合わせ時には、ボタン操作についての相談はありませんでしたが、充電できない原因は、これで解消できますが、たまごっちユニでの持病でもあるシリコンボタンの劣化を確認します。
Aボタンは完全に裂けて破損していますね。
Bボタンは、付け根に劣化の印である白い筋がでています。
Cボタンは、Bボタン程ではありませんが既に劣化の筋が見えています。
本体のリセットボタンは、無事でしたので、A/B/Cボタンを新品のボタンに交換します。
では、起動動作確認をします。
問題ありませんね。
今回は、導線の断線修理ですので、充電開始可否も確認します。
無事、充電開始もされます。
以上にて修理完了です。
~依頼者のご感想より~今回は素早い修理対応でありがとうございます
正直こんなに早く修理対応していただきビックリしています
また、修理も完璧で子供も非常によろこんでいます
ありがとうございました
また機会がありましたらよろしくお願いします