15年程前の卓上の競馬ゲームとのことです。
起動時コース上の馬と騎手が、まずは一周をして整列調整するとのことですが、起動時のメロディは鳴りますが、その後は、うんともすんともな状態です。 取り扱い説明書では、起動時の音楽は、メロディではなく、”ピッ”という電子音と説明書きされており、そこから既に動作が怪しくなっておりました。 まずは、本体を開封して目視確認をしました、プリント基板2枚がソケットコネクタで接続されており、恐らくメロディ用ICと思われるCOB基板が、スピーカに接続されておりました。 取り扱い説明書では、騎手と馬が、はじめに周回するとのことでした。調べてみるとコース内部にウレタン製のバンドが仕込まれており、それに磁石が取り付けてあり、表面の溝のコース上で馬の足に付いている金属を引っ張りコースを周回する仕組みでした。そのバンドは、モータにて駆動されております。まずは、モータの状況を確認しましたが、駆動電圧がどうも出ておりません。かつ、このモーターも経年でグリスが固着しており、6個全てにおいて動作不良でしたので、取り外し再グリス&慣らしで復活させました。 さて、モーターは復活させても、肝心の駆動電圧が上がっておりませんでしたので、モータドライバ(2SC4115:NPNのトランジスタ)のベースにも電圧が出ていないため、制御系の問題を疑い調査を開始しました。 しかし、この制御系の恐らくあるであろうマイコンは、液晶モジュールが直接プリント基板にどうも取り付けてあり、どうもそのモジュールの中に存在しているらしく、解析には、液晶モジュールを取り外し分解の必要が出てきました。困難状況です。 一方、起動時のメロディ自体も動作的におかしいので、スイッチの配線を辿ると、こちらも液晶モジュール側につながっており、スイッチ側からの解析も難しくなりました。 解析の困難性から、修理は断念せざるを得なかったのですが、ON/OFFのスイッチを連続を押すと、20回に1回の確立で”ピッ”と鳴り、周回用にモータが回りはじめます。※だがしかし、6個のモーター中3個しか動作しないという中途半端な状態。 不安定な動作を鑑みると、制御マイコンが、完全に動作不良ではなく、外部の発振回路系も関係しているかもしれません。 |