2021.4.8 Victor S-777 修理に挑戦②


2月にVivot S-777の修理記事のその①をアップしました。進捗があったので、その②を掲載します。

インターネットでウーハーのビビりというキーワードで検索すると、エッジの固化で低音が出なくなるという記事を偶然見つけた。YouTubeにもエッジの軟化という動画が数多くアップされています。

実は、ウーハーのガサガサ音が出始めていた時に、エッジをドライヤーで温めると改善したことが過去にあった。エッジを目視すると、やはりというか完全にカッチコチで少し強めに押すとバキバキ音がなる始末です。

物は試しなので、先のリンクにもあるブレーキフルードで固化してエッジが軟化するか試してみました。

ブレーキフルード

まず、エッジの裏面から塗ってみます。S-777に使用されているエッジは、いわゆるクロスエッジというものらしくて、ざっくり布記事に専用の樹脂塗料でコーティングされているようです。このコーティングされた樹脂が経年で固化したものと思われます。

 

さて、塗ってみますが、樹脂塗料でコーティングされているので、ブレーキフルードを見事にはじきます。他の記事では、ドライヤーで温めながら塗っては温めを繰り返して居られる方も居られます。

自分は、塗って数日置き塗って数日置きを繰り返してみました。ここで特に気を付けることがあります。S-777のように紙製のコーンは、このフルードが染み込んでしまうので、塗る場合は特に気を付けてエッジの樹脂にのみにかかるように慎重に作業をします。

数日の経過の後、状態を確認すると、皆さまのご紹介通りにカッチコチであった、エッジが見事に柔らかくなっているではありませんか!やはり、このフルードには、皆さまのご経験通りにエッジを柔らかくする何かがあるのですね。

さて、実際は、完全に染み込むのはないので、余分なフルードは綺麗にふき取り早速音に変化があったのかを確認します。

ですが、残念ですが、先のガサゴソという低音のビビり音は全く解消されておりませんでした。

と、ここまでいろいろネットで調べていると、エッジの変形でセンターが狂うという記事を発見しました。というか、エッジを交換する場合、このボイスコイルのセンター出しが非常に重要で、ここで狂うとボイスコイルのタッチという不具合になり、擦れる異音の原因になるそうです。

勉強になりました。

このガサゴソの音は、ボイスコイルが、磁石の隙間に擦れる音でそれが原因で再生時の低音にビビりのような音を発する原因になっているのかも

実際、コーンを上下に動かしてみるとガサゴソの音はするのですが、エッジの変形も視野に入れて少しずらして片押ししてみると擦れは無くなります。

次の試行案が決まりました。原因究明のため、まずはエッジを取り外して状況を確認します。

その③に続く