リカちゃん人形 首 股関節 修理

リカちゃん人形 首 股関節 修理

リカちゃん人形 2体の修理のご依頼となります。

画像の通り、1体目は、首が取れたしまったのと、2体目は、左足股関節が破損したとのことです。

首取れについては、首関節が破損している場合は、以前修理をしたお友達の『はるとくん』と同じように破損した部分を針金で修理できるかもと思います。

股関節の破損は、強度的に接着できるか、できなければその策を練らねばなりません。さて、詳しく拝見しましょう。

まずは、首取れの1体目。

おや!?はるとくんと仕様が違う。空洞で関節の残骸も何もありません。頭の方を確認します。

首関節

あった!首関節は、頭の中にありました。幸いに破損もないようですが、これが容易に取り出せません。頭をぎゅーっとつぶして出口を広げても簡単には出てきません。というか、取り出すためにピンセットぐらいでは摩擦が足りなく摘まめません。ラジオペンチで摘まみたいのですが、穴のサイズ的に大きいペンチは入りません。

かなり苦労します。強引に取り出すと、出口が避けるか、関節が割れますので、慎重に作業をします。

※手抜きをして安易に頭を割いて取り出すことは、非常に残念ですので、やめましょう。

30分程格闘した結果無事取り出しできました。

首関節

と、まだ気を抜けません。関節のボールを首にはめ込まないといけないのですが、これが入りません。ここも強引に押し込むと、ボールの支柱が折れます。首側を温めてこじって広げはめ込みます。

首はめ込み

後は、頭に押しこみ可動確認をして1体目は修理完了です。

前から
後ろから

次に股関節破損の2体目です。

腰側
左足側

恐らく、前後への回転可動ではなく、誤って両脚を開脚させるような可動をさせてしまったのだろうと思います。リカちゃん人形の頭部、両腕、両脚は、ソフビ材質なのですが、腰と股関節は、プラスチックなので、強度さえ確保できれば接着できる可能性があります。

そこで、まずは、エポキシを破損部分と腰内部に流し込み諸共固着してしまおうという作戦です。ですが、股間の可動部に接着剤が付着すると稼働に支障がでるので、接着剤を塗るときには注意します。

腰巻

接着剤を固定し一両日置きます。多少心配ではありましたが、無事接着ができ、稼働も問題ありませんでした。

以上、今回は、2体のリカちゃん人形の修理依頼でしたが、無事両リカちゃんとも修理できました。