黄色たまごっち 接着ネジ外し
昔を思い出して懐かしみながら育てています。
最近のたまごっちで遊んでいる子供には何これ~と言われていますが笑
今回電池交換の際にネジが開かず自分の手には負えなくなってしまってネットで探した所宅配おもちゃ病院の存在を知りました。
諦めかけてたのでダメかな思いながら送り出しましたが無事修理して帰ってきてくれてよかったです。
もっとお時間かかるかなと思っていましたが即日に対応して頂いて連絡のやり取りもスムーズで安心してやり取りが出来ました。
この度はありがとうございました。
~依頼者様のご感想より~
約20年ぶりにたまごっちで遊ぶためにボタン電池を交換するために裏蓋のネジを外そうと試みたそうです。
ですが、経年のためは、ネジが固く溝を潰してしまい、瞬間系の接着でドライバーとネジを固定しようとも試みられたとのことですが全くダメだったそうです。
接着剤を垂らすなど厳禁です。
ネジと蓋がくっつきます。
容易に想像できますよね?
ダメ絶対
片方のネジは開封ができ、そちら側のボタン電池は取り外した状態で診察を開始しました。
おおお、潰れたネジが埋没するように蓋に固着していますね。
使用した接着剤は、瞬間接着剤とのことです。
よく、瞬間接着剤を剥がす時は瞬間接着剤剥がし(=アセトン)とお聞きしますが、アセトンはプラスチックを溶かすの樹脂に付いた接着剤を剥がすことはできません。
仕方ないので、ネジ頭周辺の接着をコツコツ削り剥がしネジの頭を綺麗にします。
さて、ここから作業開始です。
たまごっちの潰れたネジ外しは、いつも大変なのですが、やはり、今回の接着剤で固着したネジも、もうかなり、非常に、とても、、、たいへんでした。
だって、筐体に強くねじ込まれているところに接着されているんですから。
でも、諦めません。
地道にいつものように作業を行います。
格闘すること、30分、拡大鏡でないと分からないくらいですが、極わずかに回りはじめました。
ネジは回っているのですが、蓋の穴を塞ぐように接着剤が覆いかぶさっているので、蓋が浮いてきます。
ですが、これはこれでネジは開封されている証拠です。
あと少しです。
作業を続けるとさらに蓋が浮いてきました。
もうたいへんです。
いつもは、右手だけの内出血で済むのですが、今回は左手も酷い内出血です。
約1時間の格闘の結果、蓋を破損することもなく、ネジも折れずに無事綺麗にネジが外せました。
まぁ、でも毎回よく自分は、こんな溝のもへったくれもないネジだったであろう金属の残骸を綺麗に外せますよね。
ボタン電池が液漏れしていました。
また、蓋の片方のツメが折れています。ツメの残骸が本体内部から出てきました。
恐らく、依頼者様が片方のネジを外した際にこじったはずみでツメが折れたのでしょう。
このツメは補修ができません。
例え接着しても強度がないので、直ぐ同じ箇所で折れます。
同色の蓋を探すか、心許ないですが、テープで補強などするかですが、依頼者様と相談の結果、このままで返送することになりました。
次に液漏れの修理をします。
液漏れの腐食は、ルーターで研摩をして接点復活剤で拭いておきます。
ついでにメンテナンスとして、シリコンボタンの接点もアルコールで拭いて綺麗にします。
あたらしい純正のネジを装着して動作確認します。
ボタンの反応は接点の劣化もあるのですが、このぐらいの感度の場合は、現状でお使いいただくことになります。
まったく、効かない場合は、最終手段のホイル補修でボタンの接点を補修しますが、ある程度の押し込みで対処できるレベルであれば現状のままとなります。
以上、接着剤で固着した潰れたネジ外しのご紹介となりました。