ソニートーキングカードプレーヤーCP-1000修理

CP-1000の修理のご依頼がありました。

乾電池を入れたまま長期間保管されておられたらしく液漏れがあったとのことです。

ご自身で液漏れ部に接点復活剤を拭いて稼働するところまで対処されたとのことですが、カードの自動で引き込みされず、もちろんですが再生もされないということでのご依頼です。

早速拝見しましょう。

故障の主因は、ゴムベルトが用のプーリーのグリスが劣化固着していたためプーリーが回転できなくなっておりました。またその影響か伸びたゴムベルトも外れて底面に落ちていました。

ゴムベルトが、もうかなり伸びきっており、溶ける一歩手前でした。

この状態で1年程経過すると、恐らく溶けていたかもしれません。

また、ゴムローラーも表面が劣化固化し始めておりますので、ゴム系部品を一式交換します。

さてさて、電池ボックスの液漏れですが、電極の接点側は綺麗になっておりましたが、裏側の粉がそのまま沁み込んで固まっております。

取り外して綺麗にします。

毎回思うのですが、青い粉なのでアルカリ乾電池からの液漏れと思われます。

綺麗なスカイブルーですが、水溶すると強アルカリ性でとても危険です。

しかも、粉としておりますが、固まるとカッチコチで削らないと取れない程固いです。

綺麗に残存の粉と腐食部分を研磨します。

おおよこれでカード再生できるようになります。

各所メンテナンス実施します。

新品のゴムローラーもカードと磁気ヘッドとの当たり確認します。

さて、もう1点気になったことがありました。

恐らくご自身で開封された後にネジを強く締めた影響と思われますが、複数のネジの支柱にひび割れが出ていました。

ネジを絞めすぎると支柱が割れて折れてしまい、もう補修ができなくなります。

蓋が閉まるだけでいいので、強く締める必要はありませんので、注意しましょう。

動作確認

動作も問題なく良好ですね。

これにて修理完了です。


諦めていたのに見事に蘇り、感動しています。とても嬉しいです。本当にありがとうございました。

~依頼者様のご感想より~