ソニートーキングカードプレーヤー2台の修理依頼がありました。
CP-1000とCP-1100でどちらもカードが自動引き込みされず音声の再生もされないとのことです。
早速、CP-1000から診断しましょう。
CP-1000
経年劣化でゴム系部品の交換が必要です。
フリマやオークションで、ゴムローラーを新品に交換していない商品を修理品と称し目にしますが、小手先のメンテナンスなぞでは、すぐまた稼働しなくなりますので、皆さまご注意をくださいね。
純正のゴムベルトが経年で伸び溶け始めています。
因みに、このゴムベルトも汎用品がネットで入手できますが、信頼性がなく、半年から1年で切れてしまったという報告を受けています。当医院では、オリジナルのベルト部品を使用しており数年というレベルでの破断などなきことも確認ずみです。
これが肝心のゴムローラーです。表面の固化でツルツルになります。
カードを直にスライドさせる、重要部品のひとつになります。
いづれも新品部品に交換します。
また、各所稼働部の劣化したグリスなども洗浄し再塗布します。
グリスメンテナンス。
今回は、磁気ヘッドへの溶けたゴムなどの粘着もありませんので、その他、各所も綺麗にメンテナンスしておきます。
スピーカーの台座のスポンジも劣化してボロボロなので、綺麗に除去しスポンジテープに交換しておきます。
CP-1000では、底面のゴム栓も劣化して外れておりますので、新品のゴム栓に交換しておきます。
音質など問題ありませんね。これにてCP-1000は修理完了です。
CP-1100
CP-1100も同様にカードの引込自動再生ができないとのことです。
ゴムベルトが切れていますね。
1本が切れており、もう1本も伸びきっていますね。
このタイプのゴムベルトは、時間の経過でこのように切れてしまいます。
ゴムローラーはテカテカ光っていますね。新品に交換します。
長期間のご使用でフライホイール軸のフランジのネジが緩んでガタガタになっていました。
一応ネジ止め処理はされていたはずなのですが、やはり経年で取れてしまったのでしょうね。
真鍮など各所の錆あがりもルーターのブラシで綺麗に研摩しておきます。
箇所汚れなどもピカピカにしておきます。
各所ネジ止めも塗布しておきます。
問題ありませんね。
どちらも無事修理完了です。