ソニートーキングカードプレーヤー CP-1000G修理
当医院でも修理実績のあるCP-1000ですが、時々CP-1000Gと末尾にGが付いた製品の修理依頼があります。CP-1000とCP-1000Gの違いとは?
実は、このGの末尾は何を意味しているのか少し考えたことがあるのですが、学研でもトーキングカードを製作販売していたようで、その際の再生機として、CP-1000をCP-1000Gと型番付けをしてセット販売していたようです。参考画像
さて、今回のご依頼は、30年程前に購入された本機をお孫さんにもご使用したいとのことです。電池ボックスの液漏れもありましたが、カードが全くスライドされないとのことです。早速診察開始です。
まず、開封前に動作確認をしますが、ゴムローラーが回転していないため、やはりカードはスライドしません。かすかにモーター音はしています。また、電池ボックスの液漏れは、付着の腐食部分をご自身で取り切れるだけ除去されたそうです。
目視でゴムベルトは、溶けて切れていました。また、プーリーもグリスが固化してしまって固着しています。
ゴムローラーも表面がテカリだして固化し始めていますので交換をします。また、腐食や再生速度調整も併せて作業します。
- プーリーのグリス除去と洗浄、新しいグリスの再添加
- ゴムベルト交換
- ゴムローラー交換
- 電池ボックスの負極腐食分解研摩
- 再生速度調整
- ボリュームボタンの滑り改善
負極のバネは、取り外し可能な範囲でルーターで研摩します。注意としては、研摩しすぎると腐食で弱く補足なっているのでバネが折れる可能性があるので研摩の程度に注意が必要です。
ゴム部品を一式交換し諸々作業を終え動作確認です。