ソニートーキングカードプレーヤー CP-1100 ゴム系部品 ボリューム交換
トーキングカード再生スピードが不安定ということで修理のご依頼がございました。止まったり動いたり、動いても、止まったり動いたりとしているそうです。
スピーカーから音声がデタラメでも何かしらの音が出ていれば、ゴム系部品の経年劣化でしょう。早速確認します。
ゴムの硫黄が抜けてカチカチに固化してしまい、接着も取れて金属のスペーサーから抜けてズレておりました。トーキングカードを挟んでもツルツルに滑ってしまいますね。
また、ゴムベルトも伸びてきておりましたので、総交換をします。
さて、これにてトーキングカードの再生自体は復活できました。
次にCP-1100でよくある故障ですが、ボリュームにガリが出ています。この手の可変抵抗の宿命ですが、こちらも経年で電極の接点の酸化やグリスの劣化やダストなどが原因です。接点の酸化は、接点復活剤で一時的に改善はできますが、半月もするとガリがまた出てしまいます。
ボリュームのガリは、トーキングカードの再生のおいては致命的な故障ではありませんが、今回は、ご依頼様とご相談をして根治のため交換をすることになりました。
その他の綺麗にメンテナンスを行い修理完了です。
音がとてもきれいで動きもスムーズ。 まるで新品のようです。
このように滑舌がクリアな音声は数十年ぶりでしょうか。
調子がおかしくなってからは、手で引いたりしながら 何とか聞いてましたので、これまでとの余りの違いに驚き、 そして感激しております。
30年以上前に娘のために購入したのですが、 瀧下様のお陰でこれから二人の孫に活用できます。
この度の完璧な修理、そして迅速なご対応に心より感謝申し上げます。
~ご依頼様のご感想より~