ソニートーキングカードプレーヤー CP-1200 修理
今回の記事は、修理費が高額になる事例です。
ソニートーキングカードプレーヤーの修理のご依頼は、多数いただいておりますが、故障や破損個所が多くなる場合、修理を行うと部品代と作業料で修理費が高額になる場合がございます。
CP-1200は、他の機種と違い、特に筐体の破損が非常に多いです。落下した際の割れや日々なのですが、そもそも経年劣化したプラスチックの筐体に衝撃が加わると容易に破損してしまいます。
CP-1200だけ特に多いのは、この筐体角の割れです。ご依頼いただく8割~9割のCP-1200のほとんどにこの割れが複数あります。割れた破片もなく、カードの再生への影響もほとんどないのでそのままの状態にはするのですが、ほんと多いです。
次に、これも落下などの衝撃によるものと思われますが、ひび割れがあります。筐体が劣化しているので、この日々は、近い将来割れて取れてしますので、前述のような破損になりますので、接着剤で補強しなければなりません。
次に、CP-1200のネジを開けたことのある方は、恐らくご存知かと思いますが、CP-1200の筐体のプラスチックが非常に脆いので、衝撃が加わるとネジの支柱も容易にひびが入って折れてしまいます。これは、古いプラスチック筐体なら、おどらく共通する症状かと思います。ネジの支柱が折れてしまった場合、接着ではネジ締めの強度に耐えうることができないので、接着の仕方にも工夫が必要です。もしやるとすれば、先に折れた支柱をネジで絞めておいて最終段階で接着剤を付けて他のネジ締めして収めるという具合です。もしくは、支柱の根をプラリペアで補強もできるかもしれませんが、恐らく強度不足でしょう。
これもトーキングカードの再生性能には影響しませんが、SONYのロゴプレートが外れています。
このCP-1200の故障の症状は、筐体以外にも、トーキングカードが正常にスライドされず、手でサポートして再生をさせても再生音量が小さいとのことでした。
トーキングカードが正常にスライドされない原因は、トーキンカードプレーヤーで故障の多いゴム系部品の劣化で一式の交換が必要でした。また、再生音量が小さい原因も、プリアンプの電源パスコンの容量抜けとトランジスタの故障の含めて電子部品の一式交換が必要です。
ここまでまとめると、最低限トーキンカードを再生できるようにするには、ゴム系部品の交換と電子部品の一式交換が必要です。また、後の使用も考えるとネジの支柱折れの対象は最低限必要となります。
当医院では、ソニー製カードプレーヤー用のゴム系部品は、メーカー様に設計依頼をしており、そのため部品単価が高額となります。電子部品は、市販品を使用しますが、基板上の電解コンとトランジスタを一式交換をしますので、工数分をそのまま作業料として計上しますので、やはりこちらの作業料も高額になります。通常修理費用時に比べ1.3倍ほどになります。
このような場合、修理済みの同じ機種があればそちらをご紹介しております。
今回は、故障個所が多岐に渡った場合の事例についてご紹介になります。