ソニー リピートカードプレーヤー CP-33/トーキンカードプレーヤー CP-1100 修理
久しぶりのCP-33とお馴染みのCP-1100の修理のご依頼です。
共に、カードを引き込みできなくなっているそうです。まずは、CP-33より拝見します。
開封するとすぐカードを引き込まない原因の一つが判明しました。ゴムローラーが固化しボロボロになっております。
このボロボロなんですが、とても厄介で単にボロボロになっているだけなら交換で対処できるのですが、磁気ヘッドにこびり付いていることが多いんですよね。
次にプーリーが固着してしまっており、回転できなくなっています。ゴムベルトも目視、たわんで見えます。
予想通りですが、ゴムベルトが溶けて切れておりますね。これもかなり厄介できれいにこそぎ落とさないといけないのと、その後溶剤で粘着しているゴムを吹く取らないとだめです。
錆もそうですが、ゴムの粘着は致命的ではなさそうです。綺麗に掃除しておきます。
先のボロボロのゴムローラーの残骸がこびりついています。これは、容易には取れませんので、研磨して綺麗にします。
ゴム部品を交換し動作確認をすると、カードの再生スピードが遅くなっています。通常の会話などのカードでは、再生速度の変化は気付けませんが、ある程度確認できる確認用のカードがあるので、それでチェックします。
CP-33は、以上で修理完了です。
では、次にCP-1100を拝見します。
こちらは、カードをさし込むと一応は、再生音はするのですが、やはり途中から滑ってしまい止まってしまっておりました。
ゴムベルトは、伸びて曲がり癖が付いています。ゴムローラーも完全に固化してカッチカッチでした。
プーリー軸のグリスも古いグリスを除去し再添加しておきます。
ゴムローラーも交換し修理完了です。
また使えるとは夢にも思いませんでした。感謝、感謝、感謝です。
～ご依頼様のご感想より～