DWE アナログプレイメイト ゴムベルト交換とメンテナンス

DWEアナログプレイメイト

DWE アナログプレイメイト ゴムベルト交換とメンテナンス

DWEのアナログプレイメイトの修理依頼がございました。

依頼者様にて開封しゴムベルトが伸びているところまではご確認をされたようで、ゴムベルトの交換をとお問い合わせがありました。

当医院では、そのような場合でも一から診察をさせていただき、故障の状況や要交換部品に有無などを診断して修理可否を判断します。

アナログプレイメイトの場合、電子回路系の不具合もあったりしますので、状況に応じ診断をさせていただきます。

ただ、ゴム系部品のカードを直にスライド駆動させるゴムローラーは交換部品がありませんの劣化し滑っている場合はメンテナンスで復活するかどうかが鍵となります。

では、拝見しましょう。

ゴムベルト

ゴムベルトは伸びてくにゃっとなっていますね。

稼働テストのため、ゴムベルトを暫定交換しその他の不具合がないかを確認します。

ですが、早速2箇所で大きな不具合が出ておりました。

ゴムローラーの劣化で表面がカチコチのツルツルになっております。

ゴムローラー

2個あるのですが、向かって左側がカード再生時に駆動するゴムローラーで右側が、再生完了後にリターンする際に逆スライドさせるゴムローラーです。

カード再生用のゴムローラーは劣化でツルツルなのですが、リターン側は、また摩擦が残っていそうです。表面をアルコールで拭き取る程度では全然ダメでした。

そこで、この2個を入れ替えてみることにします。ついでに、表面を紙やすりで少し毛羽立たせておきます。

メンテナンス

因みに、リターン側のスペーサーには、軸止め用のネジが1本ありませんが、元々このような止め方になっておりますので、ご心配なく。

さて、次に問題もあります。

再生音質が非常に悪く音も小さいです。しかも、再生後にリターンができません。

劣化グリス

各所のグリスが劣化して粘着してしまっております。

洗浄

パーツクリーナーで綺麗に洗浄します。

洗浄ができたところで各所にグリスを再塗布しておきます。

その他の各所も分解し隅々まで洗浄しておきます。

ゴムベルトも交換し組み立て稼働テストをします。

問題なさそうですね。