KUMONのシールが貼られております。恐らく、教材としてSONYが開発提供し販売されていたものでしょうか。
以前、CP-55Aという別型番のゴムベルトを交換した経験があります。カードが引き込まれずということで、かろうじて内部ではモーターの駆動音はしております。今回はどうでしょうか。早速開封します。
ゴムベルトは、全滅でした。ソニートーキングカードプレーヤーCP-1100では、溶解することはなく、劣化で固着するケースがほとんどです。先のCP-55Aと同様ですが、使用したゴムベルトの材質が異なり経年では溶解するようですね。こちらのベルトは、サイズを採寸して新品に交換できるのですが、もっとも厄介なのは、カードを引き込むゴムローラーです。
これは初めてみました。溶けているのでしょうが、もうぼろぼろのヌメヌメでした。
CP-1100のゴムローラーは、専用品の替えを持ち得ているのですが、このCP-33は、仕様が違っております。
CP-1100/CP-55Aは、キャプスタン軸に直にゴムローラーが差し込まれているのではなく、間に金属のスペーサーが挟まっておりキャプスタン軸とは、ネジ留めで固定されております。
従って、手持ちCP-1100のゴムローラーはサイズが合わず使用できません。別の策を練らなければなりません。
以前適用した経験のある、オーディオ用の市販ピンチローラーで外口径の合うサイズを入手し、キャプスタン軸のサイズに穴を拡張加工して圧入したことがありました。適用における懸念点としては、そもそもそのような使用を前提にしたパーツでないため、再生品質やその持続性ならびにカードの引き込み事故も懸念されますので、その点をご依頼者様に許諾いただき修理にあたりました。
ついでに電池ボックスに液漏れの跡がありましたので研摩清掃しました。
手持ちカード含め20枚程度の再生では、問題はなかったのでこれにて修理完了しました。
当医院では、中古のレストア品を販売しております。サブ機としてご検討ください。購入は、こちら。