ソニー リピートカードプレーヤー CP-33 液漏れ修理
先生!急患です。
今夏の海外旅行に際し、目下英語の勉強中とのことで、突然、ソニーリピートカードプレーヤーの電源が入らなくなったとのことです。モーターやプーリーの空回りやカードの送り滑りではなく、電源が突如入らなくなったそうです。
さてさて、教材の故障ということで、急患対応しました。
ですが、受け付け開始まで、数日間が空いたのですが、当医院に送付前に再度動作確認をしたら、正常に動いてしまったとのこと。
おやおや???
と、相談されてしまったのですが、不安定な故障の要因は、いくつもあって判断が難しいのです。実際に症状が起きていない場合、突き止めることができず、そのまま返送する事態もあり得るので、念のためその旨のご了承をもらって現物を拝見しました。
当医院に到着し、動作確認を行うとやはり無事に再生できます。電池ボックスを開けてみると、ん、ん、ん??? 何やらあるぞ。
液漏れの痕跡がありました。何かで粉をこじった形跡も。さらに分解します。
ですが、電池の導通も完全に塞いでいるわけでもなさそうですが、電池の入れ直しを複数回反復して起動テストをしていると、原因が判明しました。
目視では、正常に電池が挿入されているようでも、正極側の液漏れの粉が導通を妨げており、自分の挿入感覚では、10回に2回の割合で、目視ではわからない液漏れの粉がどうも正極と端子に挟まっているらしく導通が取れませんでした。また、正極端子も電池の出し入れで筐体外側へ凹んでしまったようで、その凹みが導通不良を手伝っているようです。
正極も負極も液漏れの清掃腐食の研磨、凹んだ正極は、曲がりを戻します。複数回における電池の出し入れにて導通不良が起きていないことを確認して 修理完了です。