ソニートーキングカードプレーヤーCP-1100修理品販売(ACアダプター品)
当医院では、修理依頼以外に故障品を修理してレストア品として販売もしております。こちらです。
故障のため本体を廃棄しカードのみが残っていた方など向けに本体のみの販売を行っております。今回のその修理に関する記事となります。
今回の故障原因は、今までに経験のない症状でした。
電池をセットすると、カードを挿入していないのにゴムローラーが回り続けるという症状です。
まぁ、頑張ればカードの再生もできなくはないのですが、これでは電池がすぐ空になってしまいます。
CP-1100は、電源スイッチなるものがなく、カードをスリットに挿入し検知した際に電源ONになり、カードの再生終了は、カードが最後まで送られ検知スイッチから外れた際に電源もOFFになります。
予想された原因は、以下の通り。
- カード検知スイッチの故障で常にONになっている
- モータードライバが常にONになっている
モータードライバの回路を至極単純でNPNトランジスタをスイッチングとして使い負荷にモーターをつないでいる回路です。
※余談ですが、モーターに並列で接続される還流ダイオードは、フリーホイーリングダイオードっていうんですね。
本体を開封しまずは、カードを物理的に挿入検知するスイッチを調べましたが、問題ありませでした。回路をたどっていくと、NPNトランジスタ 2SD400のベース電流が印加されていないはずですが、コレクタ電流が流れています。明らかにおかしいです。
チェッカーで確認すると、PNPトランジスタを認識されコレクタからエミッタまでにチャンネルができているようですね。前述の回路図のとおち、コレクタからエミッタまでの回路のパスが形成されているので、常区ON状態なので、故障の症状と一致しました。
2SD400は、市場で入手もできるのですが、電力増幅用の2SC2120の手持ちがあります。絶対定格は、2120の方が大きく、コレクタ電流は、少し低めですが、データシート比較確認の結果交換できそうでしたので再生品質は、カード挿入して確認することとして交換をしました。
また、今回は、以前から自分も改善できないかと思案しておりました、ACアダプター化を行いました。というのも、後継機のCP-33, CP-55, CP-7000は、当然ながらACアダプターが付属しているのですが、CP-1000GやCP-1100, CP-1200は、乾電池のみとなります。まぁ充電池でもいいんでしょうけど、ACアダプターがあれば、便利と思いACアダプター化も行いました。※ACアダプター化に際しては、回路設計など十分確認しながわ行っておりますが、回路ショートなど不測の事態なども考えられますので、自己責任にてご使用いただく旨承諾をいただきます。
ACアダプターが、優先的に電源として供給されます。乾電池をセットしたまま、ACアダプターを接続するとACアダプターからの電源が優先供給されACアダプターを抜くと乾電池に切り替えられます。※設計動作画にされた付属のACアダプター以外の仕様は、厳禁となります。
ご希望の方は、こちらから購入ができます。売り切れの際は、ごめんなさい
カードの後ろに見えるLEDが点灯しているのが、ACアダプターです。