タカラ ルシールパレット バネツメ折れ修理


この度は、修理いただきありがとうございました。

テプラルシールパレットの存在を久し振りに思い出して使おうとしたところ、

入力やテープ送りには問題がなさそうなのに、全く印字がされないことに悲しくなりました。

最初はインクのせいかなと思っていたのですが、インクや電池を変えても印字されず、

諦めきれぬ思いでいたところ、ネットでおもちゃ病院さんの存在を知り、

似たような症状の修理を何件か請け負っておられたので、わらにもすがる思いで依頼することにしました。

修理可否の判断等、常に迅速に対応いただき、安心感がありました。

修理後は、無事に動いている姿を見られて感動しました。

子どもの頃に親からプレゼントでもらって使っていた頃の記憶が蘇りました。

これからも大事に使っていきたいと思います。

メーカー保証期間が過ぎても「おもちゃ」を使い続けたいと考えている方はたくさんいると思うので、

今後も活動を続けていただければ、私たちのように助かる人がたくさんいると思います。

カートリッジの取り扱いや今後の保管方法についてのアドバイスもありがたかったです。

また、対応や梱包も丁寧にしていただき、ありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

タカラ製のルシールパレットの修理記事となります。

以前、同じ商品でペンタッチのパレット式ではない商品の修理をいくつか行ってきましたが、今回はパレット式商品の依頼となります。

破損した部品を拝見し、同じヘッドモジュールの構造と推測しました。

金属製のバネが全く同じ形状です。

過去の修理事例と同じ補強修理にて修理に挑戦します。

妖怪ウォッチ メダル検知故障修理

妖怪ウォッチのメダルの検知不良修理の依頼がありました。

妖怪ウォッチは過去にもメダル検知不良の修理経験があります。

今回も同様にメダル挿入時に検知不良となる故障とのことです。

検知不良確認

『そ~じゃないよ』って、カタコトの外国人みたいですね。^^

検知スイッチに接点復活剤を吹き込んでコキコキして回復の具合を確認しましょう。

実は、過去修理時にこの手の接点不良のスイッチは接点復活剤で一時的に復活しても再発することが多いので、スイッチの交換のためスイッチの在庫を用意しておりました。

ですが、他のおもちゃ病院の修理記事などをみてみるとどうも実装されているスイッチは接点がバタつかないスライド式の接点らしく、この手のスイッチは接点復活剤で復活することの記載がありました。

実際、4つの検知スイッチに接点復活剤を吹いてみると驚くほど改善します。

他のスイッチとは次元が違うくらいに回復します。

このスイッチを分解してみると電極同士が接触するようなスイッチではなく電極がスライドし擦れ合う仕様のようです。

ということで、今回もスイッチの交換ではなく接点復活剤での回復としました。

さて、メダル検知以外にも電源スイッチの接点復活と透明カバー開閉時の押しボタンの接点研磨も一緒にやっておきます。

こちらにも接点復活剤を吹き込みコキコキしておきます。

接点の表面を軽く研磨します。

というのは、押しボタンを押してみると反応音がするまでタイムラグがあるのです。

この接点の接触が原因かと思い研磨してみたのですが変化がありません。

知らべてみると、押しボタンは完全導通ではなく抵抗値を持っておりIC側で計測しておりました。

そのため、基板側の電極を他の金属で短絡しても反応は一切しません。

この抵抗値を持った電極でのみ反応します。

ということが判明しましたので、現状以上の研摩は致命傷になりかねないので、カバーの開閉時はしばらくボタンは押したままでとお願いしました。

動作確認

問題ありませんね。

透明なカバーも気持ち研磨剤で磨いたので細かい傷も綺麗になりました。

また、たくさんこれで遊べますね。

お子様も喜んでもらえるといいな。


おかげさまで楽しく遊んでおります。 今のところ不具合はありません。 ありがとうございます。

~依頼者様のご感想より~

特救指令ソルブレイン パイルトルネード アクションピストン ギア割れ修理

特救指令ソルブレインの武器!?であるパイルトルネードという武器のアクションピストンの動きがしないということで修理の依頼がありました。

以前にも同じ修理実施しておりましたので、同じ故障症状かと推測されます。

依頼者様は、恐れく前述の修理記事を参照し、ご自身で分解まではされ同じギア割れのようだということまではお聞きしておりました。

故障症状

到着時の動作確認でもパトランプが光っておりますが、ピントンはうんともすんともです。

さて、分解して内部を確認します。

分解時は、化粧シールの剥がしや一部の切り込みが必要になります。

隠しネジが2本あるので貼り付いている化粧シールを温めながら剥がしますが、既に依頼者様で半分まで剥がされておりましたので修理完了時に糊を除去し両面テープで綺麗に貼りつけておきます。

また、このように本体のパーツをまたぐように化粧シールが貼り付いています。綺麗に剥がすよりは真ん中に切り込みを切れた方が綺麗です。

さて、内部の機構を露出させるまで、いろいろ分解までも長い道のりがありますが、2枚におろしここまで分解をします。

問題のギアは中央のギアボックス内部にあります。

ピストン2本も破損しないように軸から外します。

該当のギアはギアボックス奥のトルクギアです。

既に横ズレしていますね。

トルクギアがズレてしまい完全に外れてします。これで空回りしています。

やはり割れております。

軸は四角でこのギア自体は割れても空回りはしないのですが、横ズレをしていまうので、トルクギア側を嚙み合わないために空回りをしてしまうという事態です。

以前と同じようグリスは、パーツクリーナーで綺麗に洗浄します。

この割れ自体は瞬間サラサラ系の接着剤で接着固定しますが、ピストン運動で直ぐにまわズレてしまうので、ズレないための補強をします。

Φ=1.5mmのアルミの針金を軸にグルグルに巻き最後にエポキシ接着剤で固めます。

ズレたギアの噛み位置を確認しながら針金を巻きます。

針金を巻く位置にも他のギアの歯があるので干渉にも気を付けます。

これで完璧に補強できました。

軸が円筒形の場合は、滑り空回りの懸念が残しますが、軸がアンパンマンのクレーンゲームのように四角の軸なので、横ズレのみ生じないにすればOKです。

割れたギアの補強修理は以上ですが、ついでに駆動モーターも診断します。

届いた時点での動作確認ではモーターが空回りしていることは確認できたのですが、若干何か勢いがないように感じました。

原因を探ると、電池ボックスの液漏れとモーターのグリス劣化がありました。

液漏れの影響で粉が付着し腐食で黒変していたので磨いておきます。

抵抗値もチェックしておきます。次にモーターを診断します。

ケーブルの接続位置はメモっておきます。

グリスが焦げていますね。ブラシも拡大鏡で確認すると摩耗で表面の削れと穴があき始めてします。

コミテータはお掃除でまだ使用に対得る具合ですが、ブラシは交換が必要です。

手持ちブラシのみの在庫がなかったので、マブチの130モーターも交換します。

モーター純正の導線色をパイルトルネードの導線色が逆になります。

これで組み上げ動作確認します。

引き金のスイッチバネが曲がり癖がありましたので、若干矯正しておきます。

動作確認

因みに、パトランプの電球は旧来の豆電球が直半田されております。

既に市場では入手は困難なので、この豆電球が消えた場合は台座を作成しLEDでの代替えを検討せねばなりません。

以上で修理完了です。


トーマスの目覚まし時計 基板腐食修理不可

機関車トーマスの目覚まし時計の修理依頼がありました。

時計も目覚まし機能のどちらも故障していて断線もあるということでの依頼でした。

経年劣化などで断線起因かと思い診断を開始しましたが、残念ながら修理不可能でした。

電池ボックスの蓋を開けてみると、乾電池からの液漏れ痕を電極の腐食が分かります。

このレベルでの液漏れであれば挿入してあった乾電池の液漏れの粉まみれであったかと思います。既に断線ということもお聞きしていたのですが、断線も液漏れのよる導線の腐食起因でしょうね。

スピーカーの断線や電池ボックス負極の断線が出ています。

幸いスピーカーは無事でした。

この目覚まし時計は、時計のムーブメントと目覚まし時の音楽の演奏は別々の基板で実装されております。

目覚まし時計のムーブメントを分解したことあれば、ご存知かと思いますが、目覚まし時計のムーブメントには時計の目覚まし時のスイッチ機能が付いています。

通常時はGNDに接地されているのですが、設定の目覚ましの時間になると接点が切れて接地が解除されます。

その端子が、時計のムーブメントから出ており、目覚ましの音楽を鳴らす基板に接続されております

こちらへの導線にも電池ボックスからの腐食が導線から伝い腐食が広がっております。

ということは、時計のムーブメントも危険です。

予想通りでした。

時計のムーブメントの端子にも腐食が広がっております。

というか、基板の配線も全滅です。

液漏れ恐るべし!!

ムーブメントの基板の腐食がかなり酷く修復不可能なレベルです。

盛り上がったレジストや半田の腐食を綺麗にしてもあちこちで配線が剥がれます。

しかも、COB内のICから出ている配線もレジストとの界面で断線が生じているという始末です。

これはもう致命的な症状があちこちで起きています。

最終的な判断を確認するため、時計のムーブメントの状況を確認します。

時計のムーブメントが修理できなければその他を修理できても最終的には修理不可能となりますからね。

では、時計のムーブメントを確認します。

時計のムーブメントは、単三乾電池1本で可動できるように1本分の電池ボックスのムーブメント内に用意されているのですが、前述の目覚まし時の音楽の演奏機能も実装するので、外付けの電池ボックス側に電極の配線が引き出され配線されておりました。

肝心の基板の状態は、、、、

配線はもう全滅状態です。

秒針だけでも動かうか確認するため、1.5Vの電源ラインを探し出し断線した箇所のレジストを剥がしリード線で引き出し給電してみます。

とりあえず、クリスタル32.768kHzも交換はしておきます。

※因みに、皆さんなぜ時計系のクリスタルに32.768kHzのクリスタルが使われているのか分かります?答えは、32768Hzを1/2逓倍していくと秒になるからですね。

方々への腐食の伝搬が酷く、秒針を刻むコイルの端子もボロボロです。

何とかVccとGND位置を割り出しレジストを剥ぎ端子を半田付けし給電します。

また、コイルの接点も腐食でボロボロなので導線で接続します。

オシロでコイルに印加されているパルスを確認すると、秒針を刻むパルスが出てきました。

ICは何かしら動き出しました。

ですが、黄色丸枠の秒針のギアが回転しません。

コイルの鉄心の磁極が変化しギアに取り付けてある円筒の磁石が1秒1秒刻むのですが、うんともすんともです。

パルスが出ているのに、ギアが回転しない原因は、そもそも磁石のギアの磁力が変化してしまったとかコイルの断線でしょうかね。

いづれにしても基板の腐食の補修がそもそも難しいので時計のムーブメントの修理は不可能であるので最終的な判断として修理不可能としました。

今回は液漏れした乾電池からの腐食が導線を伝い基板をダメにする事態でした。

やはり長期間保管時の乾電池の抜き取りは徹底が必要とあらためて感じました。


古い置き時計

2003年の秋でした。

もう20年前になりますが、転職地が横浜に決まり急ぎ荷造りをしました。

目覚まし時計として、実家の部屋にあった置き時計を横浜に持って行った。

普通にどこのお店でも売っている置き時計で目覚まし機能が付いている。

まだ若かりし頃で朝は目覚ましナシでは、やや厳しいお年頃でした。

20年もの間のいろいろな出来事に立ち会った時計です。

実家に戻ることになった時も無事にそのまま持って帰ってきました。

が!

とある時に秒針がピクピクしたまま動かなくなっていました。

多分、落下の衝撃だと思う。

この手の修理経験があればご存知かもしれませんが、コイルを芯による電磁石の極をICで正確な間隔で切り替え、ギアのあるドーナツ状の磁石を刻々と回転させ秒針を刻みます。

壊れた当初は、修理に挑んだのですがギアのあるドーナツ状の回転体がピクピクとは動きますが、何か回転するというよりは何かに反応してピクついているような感じで故障原因がチンプンカンプンでした。

これは手に負えないということでそのまま放置して5年。

そのまま棚の上においてありました。

ふと止まったままのその置き時計が目に留まり再度原因解析に挑戦しようと分解しました。

ドーナツ状の磁石にギアのカバーに亀裂があります。

原因はこれだったようです。

カバーの亀裂で回転体の径が微妙に膨らみコイルの芯に干渉していたのと、回転体の重心も偏ったせいもあって正常に秒を刻むことができなくなっていました。

割れた箇所にサラサラ系の瞬間接着剤を垂らし、重心調整のため逆側にも同じ量を垂らし固めました。

固着後、亀裂で膨らんだ分をサンドペーパーで削りました。

さらに、以前修理した際に、安易に吹いてしまったシリコンスプレーの液体の残りをアルコールで綺麗に拭き上げます。シリコンスプレーの液体の表面張力でギアの回転が妨げられておりました。

アルコール洗浄と磁石カバーの補修で無事正確に秒を刻むことができるようになりました。

放置し止まったままの置き時計を眺めていると、何か申し訳ない気持ちになったままでしたが、無事可動できるようになり、また活躍してもらえます。

ディズニー 三つ目のエイリアン リトルグリーンメン クレーンゲーム

宇宙ロケット型の筐体の中にクレーンゲームが仕込まれているおもちゃです。

地域の外来のおもちゃ病院でクレーンのパケットが上下しなくなったということで担当しました。

この三つ目の宇宙人は、リトルグリーンメンというらしいですね。

おもちゃの会場では、分解や診断に時間がかかりそうだったので入院として預かり診断しました。

パケットが上下しないので、モーターのピニオンギア割れかギア外れかのようですね。

分解は上部と底の固定ネジを外すと透明のカバーが外せます。

底面のネジ位置はここで外すとスピーカーがお目見えします。

さらに、透明の筐体を多いカバーしている底面のネジを外すと本体下部内部が見えます。

ただ、その前にロケットの台座を外さないとネジ穴にドライバを差し込めないので台座のツメを押して外してください。

ここでやっと透明カバー内のクレーンに手が届きます。

クレーンは、上下に4本づつのネジがあり外しとばらけます。

パケット開閉用のケーブルがあります。その他はありません。

上部のギアボックス内を確認すると、すみっこに何らか外れたパーツと切れた糸の端があります。

不具合のパケットの上下運動は、パケット内に糸の巻き取りや開放を行うボビンがあってその糸がちぎれてしまったようですね。

まず、両方のパケットのネジを外しツメを外します。

何やら糸巻き用のボビンがありそうですね。

これですね。

モーターからのギア駆動でギア付きのボビンで糸を巻き上げパケットが上下する構造です。

クレーンの上部にあった残骸は、この切れ端だったのですね。

では、この切れた糸をギアボックスを組み立てながらクレーンの筒内部を通して上部まで引き上げます。

上部の糸を通す穴位置は、ケーブルが通っていない側を通します。

転がり残っていた残骸からこのようにバネをワッシャで挟み端を結んで固定するようです。

こうすることによって、糸の撓みが解消されるはずです。

後は粛々と組み立て直しますが、最後のパケットのツメのネジは緩めにしないと開閉稼働時にキツキツになり回転抵抗でパケットが開閉しません。

この画像のような具合に隙間をあけてネジ締めしておきます。

動作確認

因みに、アンパンマンのクレーンゲームとは全く違い、とてもとてもとても難しいです。


すみっコパッド USB給電基板交換

USBコネクタが破損し給電ができなくなったということです。

当医院での受け付け条件は、乾電池での動作には問題ないという前提になります。もし、乾電池での動作にも問題があった場合は、コネクタの破損の影響で本体内部の故障が誘発された可能性があります。

※当初の依頼ではUSBコネクタが破損し充電ができなくなったとあったのですが、本商品は充電式ではありません。

目視でもコネクタ内が破損していますね。

ゃだ~、なんか出ちゃってる。

本黄色い筐体のすみっコパッドはUSBコネクタの位置が手前に移動されマイナーチェンジ前の緑版よりもプラグの抜き差しが簡単によりなっています。

なのですが、対策は完全ではなくやはり破損していまう事例があります。

当医院では、マイナーチェンジ前後の両方の修理対応をしております。

もちろんですが、USBコネクタの付いた基板のみの販売も通信販売コーナーでしております。

破損したコネクタに無理にプラグ側を差し込むとプラグ側も破損してしまったという事例もあります。

目視では問題ありませんね。

基板を交換します。

給電動作確認

乾電池での動作およびUSBケーブルによる給電起動確認、パソコンとの通信確認とも問題ありません。

これで、乾電池の消費を気にせずたくさん遊んでいただけると思います。


マウスでバトル 恐竜図鑑パソコン マウス断線修理

当医院でお馴染みになりつつある、マウスでバトル 恐竜図鑑パソコンです。

依頼者様の亡きおじい様からの最後のプレゼントということです。

是が非でも何としても修理しましょう!

さて、この商品にはメダルでバトル版もありますが、今回はマウスでバトル版となります。

過去にも同じマウス断線での修理経験があります。

症状としては、マウスが動かなかったとのことです。

届いて直ぐの動作確認では、マウスは完全にうんともすんともです。

キーボードのキー操作ではマウスが動きクリックもエンターキーで反応するので、マウスが完全に機能していないようです。

マウスが動かない経験としては、ダントツでケーブルの断線が多いのですが、マウス側の故障や本体側の故障もあり得ますので、合わせて確認します。

既に蓋の付け根の被覆に亀裂がありますね。

断線の線が強そうでです。

まずは開封です。他のパソコン系と同じく液晶周辺の化粧シールを温めながら慎重に剥がします。

ネジは、シールの周辺部に集中しているので、すべてを剥がす必要はありません。

化粧シールは一度剥がすとシワシワになりますので、念のため依頼者様に承諾をいただいておきます。

いつもの光景が目に入ります。

マウス側も開封し基板についたままで一旦導通確認をします。

既に答えを出してしまっておりますが、左側が基板についたままでの導通確認です。

kおの時点は、9本中2本で導通が取れておりませんでした。

次にケーブルを外し導通を確認すると、9本中1本で導通がとれません。

基板に付いた状態での導通確認で青線の導通が取れなかった理由は、恐らく半田付けの盛りの上に剥がしきれなかったホットボンドの残りがあったようです。

因みにホットボンドは、食いつきが結構強いので温めながら剥がします。

そうしうないと基板の半田部を剥がしてしまう危険性がありますので、注意ください。

さてさて、9本中1本の断線でマウスがうんともすんともになったしまった原因は、前述の画像にも記載しましたが、緑線がGND端子のためです。

GND端子なので、電源の給電はもとより各端子の反応も一切できなくなるので、この1本の断線でマウス機能が全滅してしまいます。

ではサクッとケーブルを交換しましょう。

在庫のケーブルで交換をしますが、このケーブル剥きがたいへんです。

純正ケーブル径より若干細いので、ビニールテープで少し巻き熱収縮チューブを被せて径の増しをしないと緩くなります。

マウス側の作業をします。

綺麗に径を増すことができ筐体にも固定できました。

次に本体側の作業をします。

拡大眼鏡とピンセットでの作業になります。

隣り合った半田付け部が短絡していないか、短絡チェックもしておきます。

GND線の断線はやはり蓋の付け根のバツ印の箇所でした。

交換するケーブルもこの付け根にはビニールテープを巻き熱収縮チューブと弾性の接着剤で強固に固定しておきます。

動作確認1
動作確認2

カーソルの移動もクリックも動作問題ないですね。

ケーブルの径が細くなっているので取り回しや保管時の曲げには十分注意いただきましょう。

大事なプレゼントも無事修理できました。ほっと一安心です。

これにて修理完了です。


息子はさっそく開封し、マウスが使えることを非常に喜んでおりました。

今回、こちらの問い合わせに真摯に素早く対応いただき、都度の連絡、確認をいただけたことで、安心してお任せすることができました。

ありがとうございました。

瀧下様に修理いただけたことを嬉しく思います。

私の父から息子への最後のクリスマスプレゼント、大切にしていきたいと思います。

~依頼者様のご確認より~

ベネッセ 音声を録音できる絵本 電池ボックス電極腐食修理

ベネッセから販売されていた教材と思われる、音声を録音し再生できる絵本の修理依頼がありました。

生前のお子様の声が録音されておられるとのことで、久しぶりに再生し声を聞こうと思ったところ動作しなくなっていたとのことです。

お子様の思い出のお品物の修理依頼も過去にいただくこともあります。今回も何としても音声が聞こえるようにしましょう。

ボタン電池2個で動作します。

ロックする回転ノブには、録音時に押すボタンがありむやみに消去してしまわないようにダイヤル付きの蓋がついているのですね。

通常聞く際は青い『きく』ボタンで再生されます。

さて、事前に液漏れの形跡があることはお聞きしていたので、電池ボックスの電極を確認します。

まず、現状で電池を挿入し電圧を確認します。

2.4Vしか上がっていませんね。

腐食部の抵抗成分で電圧も電流も制限されています。もちろんですが、きくボタンでも音声は再生されません。

では、液漏れの腐食が負極側に広がっていましたので、まずは接点復活剤で拭きあげ、ルーターで腐食部を研磨します。

では、再度ボタン電池を入れて電圧を確認します。

正常に電圧があがりましたね。

ついでに音声も無事に再生されるようになりました。

大事な音声とのことでしたので、再生音声をCD-Rに記録し渡しておこうと思います。

取扱説明欄には、記録された音声はながらく保存できると記載があります。

マイクで拾った音声をフラッシュメモリに記録していると思われます。

半導体メモリの信頼性に依存はするのですが、まともな半導体メーカーのFlashメモリであれば10年位は十分保存可能です。

ですが、メモリは保存できても再生するIC側が故障する場合もあります。

今回は、無事大事な音声を再生できるようになり、ほっと安心しました。

以上で修理完了です。


何かしゃべってと言ったら、ちょっと早口で当時お気に入りだった歌を歌ったのを思い出しました。

修理して下さりありがとうございました。

無事再生できております。

この度は本当にありがとうございました。

~依頼者様のご感想より~

マジカルスマートノート 液晶交換

マジカルスマートノートの液晶割れの修理依頼です。

以前まで多くの依頼は、液晶画面ではなく、その上層にあるタッチパネル割れが多い症状でした。

が、今回は派手にやってっしまったらしく、下層の液晶も逝ってしまったそうです。

ゃだ~。

お姉さんが無残なことになってます。

タッチパネルのみでしたら、タッチ操作ができないだけなので、上層のタッチパネルを剥がして張り替えますが、今回は、全取っ換えです。

新品の液晶モジュールは送料など含めると高額になるので、ご相談の結果、在庫の中古液晶モジュールへの交換となりました。

では、サクサクと作業します。

液晶周辺の化粧シールを剥がし、液晶が強力な両面テープで貼られているので、ドライヤーで温めながら注意して剥がします。

この化粧シールを強引に剥がすとL字のところで切れ裂けますので注意ください。

40pinのケーブルコネクタを外して交換します。

因みに、在庫の液晶モジュールは、同じ4.3インチのタッチパネルが実装された、ディズニーのワンダートイパッド2からの移殖です。色彩や視野角などでも勿論流用可能です。

描画問題ありませんね。

綺麗なお姉さんになりました。

動作確認

タッチ操作も問題ありませんね。

これにて修理完了です。

因みにですが、同様の4.3インチのタッチパネル用の保護シートが市販されておりますが、落下や踏み付けなどの衝撃には無力となります。既にタッチパネルの表面には保護シートが1枚貼り付いていたりもしますよ。