てんしっちのたまごっち ネジ外しとネジ穴再建

てんしっちのたまごっちの潰れたネジ外しの依頼がありました。

新品未使用で入手されたそうですが、蓋のネジ外しに失敗されての依頼でした。

かなりの陥没っぷりです。

左側のネジの溝は若干残っていますね。

この程度なら、当医院の技量でサクッと外してしまいます。

問題は右側です。

綺麗にお椀っぷりです。

もう、この程度まで削れてしまうと、ネジを回して外すということはできません。

ドリルでネジ頭を削りとります。

ピンバイスで適切な径のドリル刃を使用します。

周辺に傷が付かないように養生しておきます。

恐る恐る感触を手で感じながら削ります。

無事、ネジの頭部分が取れると、ぽろっとという感触が伝わります。

ボタン電池から液漏れをしておりますが、電極には致命的なダメージはありませんでした。

ネジの軸の残骸です。

既に固いネジの軸なので、この状態で回して除去しようと思い挑戦しましたが、脆くもポキッと折れました。

 ̄▽ ̄;

いやいや、想定内です!

本体内部からネジの残骸を除去し、削ったネジ穴は再建します。

ネジが埋まっているであろう箇所をルーターで削ります。

間違っても埋まっているネジの残骸は削らないように。

このネジの残骸をネジを本体の内側にネジ込む方向で回し除去します。

たいへんよくできました!

\(^o^)/

では次に削って無くなってしまったネジ穴をプラリペアで補修します。

蓋をして純正のネジをねじ込んでおきます。

出ているネジの先にプラリペアを盛ります。

圧電素子には、プラリペアが付着しないように養生しておきます。

一両日時間を置き固まるのを待ちます。

今回は、依頼者の方は、当医院オリジナルのワッシャー付きネジをご希望でしたのでワッシャー付きネジを締めておきます。

動作確認

ポケットピカチュウはもう何十年ぶりに遊べるので感動しました。

てんしっちもねじを取りやすいものにしていただき嬉しいです。

残りは古いもので最初から壊れてるというのが分かったのでインテリアで飾ろうと思います。

もしご迷惑でなければ今後また修理したいたまごっちが出たらよろしくお願いします。

本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

たまごっちユニ シリコンボタン破損 Bボタン回路修理

Bボタンが陥没して遊べなくなったということで修理の依頼がありました。


詳細な故障診断で単純な故障ではないことが理解できました。

かつ、これまでのデータも保持したまままた遊び続けられることに娘が大喜びしています。

修理に出した当初は、データが消えるかもしれない、表面に傷ができるかもしれない、治らないかもしれないと不安もいっぱいだったようですが、おもちゃ病院に賭けて良かった!と仕切りに申しておりました。

ありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

※本商品に内蔵されたESP32 WROOMの無線モジュールにおいて技適が適用されております。このモジュール部分における分解などを行うと、技適マークが無効になりますので以降の電波の放射は電波法違反になりますので、くれぐれもご注意ください。

さて今回は、ボタン修理以外の故障が多く、危険な状態になるかもしれないという事態も判明したので、ご紹介したいと思います。

Bボタンが陥没していますね。

シリコンボタンの傘部分が破損していそうです。

ネジの蓋をこじって開き内部を確認します。

とここで、異常な事態に遭遇します。

リチウムイオンバッテリーが本体内部でカラカラいっています。

基板に両面テープで固定されているはずが、剥がれてグラグラ動いています。

これが、後に判明しますが、たいへん危険が状態とを誘発していました。

かつ、Bボタンを制御しているチップダイオード部品の破損も誘発しています。

一歩、間違うと充電中の発火や爆発の危険性があるのでリコール案件のような気もします。

ほら!

変でしょう!

リチウムイオンバッテリーパックの底面に変形があります。

そうなのです!

固定している両面テープが剥がれてグラグラ内部を動いたため、USB Type-Cコネクタにぶつかりバッテリーパックの底面にぶつかっていたのです。

これって、もしパック内部の電極などに傷が付くと充電中の発火事故になります。

そもそもバッテリーパックの縁がコネクタの電極に接触したまま充電をしてしまったらと思うとゾッとします。

安全性のためコネクタをバッテリーパックに敷居でも作って固定すべきです。

さらに、この影響は続きます。

コネクタ横にあるショットキーバリアダイオードにもぶつかってチップダイオードの足が取れてします。

なんと!

とここで過去の記憶が蘇ります。

以前、たまごっちユニを修理した際に同じようなチップダイオードが取れてBボタンが効かない症状がありました。

その時も今回と同じくバッテリーパックの底面に変形がありました。

すべてが繋がりました。

両面テープが剥がれてバッテリーパックがグラグラするとバッテリーパックの底面がUSBコネクタにぶつかり変形し危険です。

さらに、Bボタンのショットキーバリアダイオードも破損してBボタンが使えなくなります。

バッテリーパックが内部でグラグラしている際は、一刻も早く使用を中止した方が安全です。

まだ、つづきます。

ぐらぐらの影響でバッテリーの正極の導線が金属疲労で折れていました。

バッテリーパックの両面テープが剥がれによって、バッテリーパックの張り直しと折れた正極導線の半田付け、チップダイオードの交換が必要になりました。

チップダイオードは、以前の修理で替えの部品を既に入手しておりますのでサクッと交換します。

拡大鏡でカソードの方向を間違えないようにします。

ここでやっと、本題のBボタンの修理に取り掛かれます。

たまごっちIDL 突然動かなくなる症状

当院では、多くのたまごっちを診断していますが、最近故障原因不明で修理不可能を判断せざるを得ない事態がありました。

たまごっちIDLという商品で、しばらく使わずに保管していた、ある日に電源を入れて稼働させると無事起動はするが、数分か数時間すると、パタッと電源が落ちるという症状です。

このような症状で相談を多くいただきます。

そうなのです。

まったく同じなのです。

数件、相談をいただいておりますが、コピペでもしたかのように、皆さま同じような症状の起こり方をします。

今回の症例も同じでした。

基板上のクリスタルも固定用の接着剤で濁ってはいますが、無事発振しております。

給電や電解コンデンサーなど隅々までチェックをしましたが、これといった故障がありません。

残りは、COB内のIC不良というしか判断できません。

しばらく保管後に起動した後にパタリと電源が落ちるという原因といえば、COB内の電源/GND線の断線でしょうか、、、。

ボンディングワイヤーの信頼性が低く、エレクトロマイグレーションで断線になってしまうような感じです。

同じような症例があまりにも多いので、ある日突然電源が落ちたきり起動しないという、たまごっちIDLの修理依頼については、修理不可能である場合がとても多い旨をお伝えしようと思います。


たまごっち 4u+ 修理断念

当医院としては、初めてのたまごっちとなります。

その名も、たまごっち4u+。

4u+は、フォー・ユー・プラスとでも読むのでしょうかね?

さてさて、前面の押しボタンが凹み接触不良を起こしているそうです。

シリコン部の破損などもありそうなので、今回は部品取り機も同時にご提供いただけました。

こんな感じに左と真ん中のボタンが沈んだままで、かなり強く押し込まないと反応しないそうです。

では分解し状況を確認しようとしました。

が!ここで問題に遭遇します。

予期せぬ事態に遭遇す。

本体の電池ボックス横のネジを外してもカパって開かないのです。

何か中でくっついているようです。

と!ここで思い出す症例があります。

これです。

以前、たまごっちピースの修理依頼があったときですが、基板上のFlashメモリが剥がれており、配線も剥がれておりました。もちろんですが、もうこうなっては修理不可能です。

ここで注目が、Flashメモリのモールドの上に接着剤が付着していますよね。

これなんです。

たまごっちの製造時に内部の導線固定用に接着剤が塗布されていますが、製造時に完全に乾く前に組み立ててしまうので、基板上の素子にも接着剤が付着し丸ごとくっついてしまいます。

本体自体は正常に稼働するので気づきませんが、今回のような分解の必要性が生じやい際に分かります。

これを力任せに強引に剥がすと電子素子が基板の配線丸ごと剥がれ、終わりの世界になります。

今回のたまごっち4u+も同様の事態と予想し、依頼者へ開封のリスクを説明しました。

恐らく現状のままきれいに剥がすことは不可能なので、筐体の後ろ半分をホットナイフか超音波カッターでカットし接着剤の粘着部分が目視できるようになったところで横から切り込みを入れて剥がすという作戦になろうかと思います。

ただですが、過去に実施した経験もないので、失敗のリスクもあります。

諸々相談したところ、今回の修理は断念されるということで返却をさせていただきました。

因みに、このたまごっち4u+は、NFCを搭載しており近距離で通信ができるそうです。


この度の診察ありがとうございました。

10年以上毎日使用しているので相当状態は悪いかと思っておりましたが診ていただいて、症状が判明しただけで感謝しております。

~依頼者のご感想より~

たまごっちユニ 押しボタンが凹んだままで戻らない修理

たまごっちユニの持病ともいうべき押しボタンが押され凹んだまま戻らないという不具合の修理依頼です。また、今回の不具合のボタンが複数で発生しております。


修理も素晴らしく、また対応も非常に丁寧で、安心してお任せできました。
この度は本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

依頼者からは、Bボタンが凹んだままで、常に押されたままの状態になっているということです。

診断の結果、Bボタンのシリコンボタンが完全に破損しており、Aボタンもシリコンボタンの裂けが出始めておりました。

ということで、今回は、A/Bボタン2つのボタン故障の修理記事となります。

元の製品と完全一致するような操作の感触までの回復までとはいきませんが、以下の動画のような操作状況まで回復できました。

A/Bボタン回復

では、診断をしましょう。

Tamagotchi m!x(たまごっちみくす) サンリオキャラクターズ m!x ver. クリスタル交換

以前、電池ボックスの液漏れの修理で依頼のあった同じたまごっちで、時計が止まるという症状が発現し再診となりました。

以前の診断記事はこちら

電池ボックス腐食の処置時には、時計の進みみ関して異常はなく、返却後もすばらくは正常部稼働していたそうです。

その後、ひと月後ぐらいに時計が止まってしまう症状が現れたそうです。

まずは、届いた状態で起動してみると、時計は動き始めますが、2分程するとぱたりと止まります。

その後はリセットしようが、電池を入れなおそうが、時計は止まったままです。

以前の液漏れ腐食処置をしていたので、発振回路の帰還抵抗やコンデンサーの半田付け部分を溶かしなおしします。

クリスタルは、交換してしまいます。

時計なので、32.768kHzのシリンダー型です。

で肝心なコテの熱が冷めてからも起動動作確認します。

初日の30分と翌日の30分を連続稼働させ、時計が止まらないことを確認し修理完了としました。


以前修理いただいたたまごっちの時計が止まってしまい、
再度ご相談いたしました。
今回もすぐに診ていただき、本当に感謝です;;

無事に時計が進む状態になったのでひと安心です。
このままずっと壊れずに動いてくれることを祈ります!

今回も本当にありがとうございました!

~依頼者のご感想より~

たまごっちプラスカラー Bボタンが固い

中古で購入したたまごっちプラスカラーのBボタンの押下の感触が、固くいづれ戻ってこないかもしれないという心配から診断依頼がありました。

たまごっちユニであれば、シリコンボタンの裂けてという故障は多いのですが、たまごっちプラスカラーについては、はじめてです。

では、診断しましょう。

外観の目視は、これといった大きな異変はありません。

心持ちBボタンが低いかな!?ぐらいです。

しかし、実際に押してみると固いです。というか、引っかかっているかくっついているような感じです。

では、分解をします。

ここで直ぐ原因が分かりました。

シリコンボタンのプラスチック製のカバー部品に粘着性の何か付着しています。

指で摘まんでみても粘着して落ちないくらいです。

原因は、この粘着性の異物で押下で可動するボタンの粘着性の異物と筐体くっついていたようです。

まずは、軽くアルコールで拭きとりましたが、取れません。

何かジュースか何かの糖分かと思ったですが、頑固な何かです。

次に強力な粘着テープ剥がしと使って拭き取りとやっと剥がれました。

では、組み立ててBボタンの感度チェックをします。

いつものリンゴゲームです。

リンゴゲーム

大丈夫ですね。

Bボタンの押下の感触も通常通りになりました。


購入してからずっとBボタンの押し心地の悪さが気になっておりました。

不安を感じながら遊ぶのもどうなのかと思い悩んでいた時に瀧下先生に出会うことができました。

まさか強力なラベル剥がしを使わないと取れないほどの粘着質なものが付着していると思ってもいなかったので驚きでした。

とても親切な値段で修理していただいただけでなく、他のボタンのメンテナンスまでしていただいて感謝でいっぱいです。

帰ってきたたまごっちはなんの違和感もなく遊ぶことができています。

壊れないことが1番ですが、もしまたたまごっちに不調があった際にはご相談させていただけますと幸いです。

この度は本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

たまごっちユニ シリコンボタン破損修理

Aボタンへたってしまい常時ボタンが反応したままになるということで修理の依頼がありました。


娘も大変喜んでいました。ありがとうございました。

迅速な対応もしていただきとてもよかったです!

またなにかあったらお願いしたいです!

ありがとうございました!

~依頼者のご感想より~

以前、Bボタンで同じ症状を修理しましたので、今回も同様の処置で修理できそうです。

凹んだままですね。

押してもペコペコという反応がありません。

恐らく電極にシリコン側の端子も触れたままのようです。

同じ光景がみえます。

シリコンの傘が取れちゃってます。

では、この状態でもまた遊べるようにしましょう。

デビルっちのたまごっち ネジ折れ修理不可

デビルっちのたまごっちの折れたネジの除去と起動しない修理のご依頼がありました。

依頼者が中古購入された時点で既に以下のような状態だったそうです。

  • 電池蓋の片方のネジが折れて、折れたネジの残骸が本体内部に埋まっている。
  • 電池を入れても起動しない。
  • 本体側のネジの溝も既に潰れており4本中1本しか外せなかった。
  • 液漏れの形跡はなさそう。

デビルっちのたまごっちですと、中古でも取引価格帯がかなり高騰しておりますが、既にボロボロの状態であれば、かなり安く入手できるかもしれません。

個人的な見解ですが、前述のような状態であれば、300円相当でしょうかね。

悪名高いデビルっちのたまごっちは、ネジを無事外せることはまずないです。

修理にためも本体側のネジも基板のネジも全てのネジがポキポキ折れます。

そのような経験を多くしておりますので、当医院でデビルっちのたまごっちの修理お受けする場合は、修理方針は一任いただき修理に挑戦します。修理作業において更なる破損が発生し全て了承をいただき、かつ修理不可能であっても診断料のご負担をお願いしております。

さてさて、状況を確認しましょう。

左側の蓋ネジが折れて残骸が本体に埋没しています。

蓋のネジが折れた場合は、本体を分解し裏側から除去を削ったネジ穴を再建できます。

ですが、そのためには本体側を分解する必要があります。

残念ですが、本体側の残ったネジは溝が潰れています。

最悪であったのは、右上の本体ネジに瞬間接着剤と思われる接着剤が使われております。

当医院でも、何度も啓蒙しておりますが、ネジ外しに接着剤は厳禁です。

インターネットで、無責任に接着剤でと書き込んでいる人がいますが、何度も書きます。

接着剤でネジは外せません。

というか、本体とネジがくっつき今回の記事ような最悪の事態になります。

ネジがくっついてしまうような想像は容易に付くと思うのですが、インターネットのウソ情報を信じてしまうんですよね。残念ですね。

愚痴を言っていてもしょうがないので、修理に話しを戻します。


そもそもデビルっちのたまごっちのネジに限らず、使われている鉄製のネジは柔らかいので普通にネジを回してもみるみるうちに削れてしまいます。

まずは、分解するため本体側の接着剤が使われていない3本を外します。

ほんと、柔らかくみるみる削れます。

接着剤が使われていないネジは、頑張れば外せます。

無事3本のネジは、かなり時間がかかりましたが綺麗にはずせました。

ではでは、接着剤が使われてネジの開封に挑戦します。

過去に接着剤が使われたネジを外せた経験があるので挑戦してみます。

相当かなりの圧を掛けながらネジを回すのですが、ネジの頭が本体と強固に接着しており、ビクともしません。挑戦すること30分で完全に溝がなくなりました。

ー_ー;

それよりも、最悪な事態になりました。

液晶が破損しました。

事前にこのようなリスクは了承の上でしたが、残念でなりません。

分解後の確認でも広範囲に破損していることが分かりました。

あ”~接着剤さえ使ったいなければと後悔でなりません。

ここで修理不可能という判断もできますが、もう少し何かできないか模索します。

もし、起動しない基板を修理できた場合、基板を他の初代たまごっちに移殖して遊ぶことだけはできるかもしれません。無事分解できたら基板の移殖可否を確認します。

さて、右上の接着剤が使われたネジは既に溝が完全になくなりましたので、物理的にネジの頭を削り取ります。

最終手段です。

ネジの頭をルーターとドリルで削り取り分解はできました。

頭を削ったネジの残骸を抜きますが、このネジも回している途中でネジ切れることが多いです。

冷や冷やしながら回します。

抜けたー!

全ての作業が、緊張の連続でドキドキしながらの作業です。

ほんとうに心臓に悪いです。※年配の方はご注意ください。

ていうか、なんじゃこりゃ?

なんで基板のネジが錆てんの?

基板のネジも折れやすいのに錆ていると、ほぼ無理じゃん。。。

┐( ̄へ ̄)┌」

ここまできたのなら、仕方ないので挑戦します。

残念でした。

チーン

_| ̄|o

折れて残ったネジの残骸からも分かりますが、錆て脆くなってネジが折れました。

液漏れはないってあったのですが、液漏れのガスで腐食したのかもしれませんね。

基板側のネジが折れるともうどうしようもありません。

ご覧のように基板が液晶の電極に密着できず液晶が正常に描画できませせん。

この弊害が後述の動画で確認できます。

本当にデビルっちのたまごっちは多難な商品です。

次に起動しない原因を解析するため、基板を確認します。

基板の電極も怪しいですね。

基板上の素子の半田付け部分を一式溶かしなおします。

液晶の電極との接点も腐食部分をできる限りで削り研摩と表面をアルコールで拭きとってみます。

すると、起動し始めました。電源の印加でビープ音が鳴るようになりました!

このような状況下でもなんか、うれしい。

\(^o^)/

前述の基板ネジ2本で基板を抑え留めることはできませんが、本体側のネジのみでネジを絞めて起動してみます。

起動確認

明らかに描画オカシイですね。

薄かったり、切れ切れだったり、例の破損した左上端が黒くなったままだし。

因みに、過去の経験で破損した液晶の黒い広がり部分は、今後時間の経過とともに広がります。

もう、ここまでやったのだから、このデビルっちのたまごっちの筐体での稼働は諦めましょう。

ということで、在庫の初代たまごっちに基板を移殖できるか調べます。

結論からいうと、ダメでした。

液晶のサイズが微妙に小さいのです。

それで、電極の間隔も若干狭い。

こんな感じで筐体にも納まりません。

もう一個あった新種発見の初代たまごっちも同じでした。

なんか、デビルっちのたまごっちは、各部品も共通ではなかったのでしょう。

なので、ネジもきつく締められている要因にもなっているのか、、、も。

さーって、ここで万策尽きました。

もう、蓋の折れたネジの補修は断念し、依頼者へ修理不可能とお伝えしました。

翌日、再度起動確認をしたところ、起動もしなくなっておりました。

半田の溶かしなおしで一時的に回復したのだとすると、COBモールド内のボンディング断線などでしょうかもしれません。

以上、今回はデビルっちのたまごっちのネジ折れにおける修理不可能であった内容の紹介でした。

皆さんは、たまごっちのネジ外しに接着剤は禁止活動を広めてください。


たまごっちプラスカラー チャタリング!?現象

真ん中のBボタンが、一度しか押していないのに2,3回分の押下のように反応したり、逆に反応しなかったりということです。

チャタリングという現象を想像しますが、たまごっちは、ちゃんとソフト側で制御しているはずです。

ただ、現象として起きているということなのでボタン自体か電気接点に何か問題が起きているようです。

診断しましょう。

筐体も綺麗な状態ですね。

ゲームをしている時、顕著に現れるそうなのでリンゴゲームやってみます。

リンゴゲーム

ゲームがあまり上手ではないのは内緒です。

( ̄ b ̄)シー

が、これといった問題はなさそうです。

ボタンもへたりで沈み込んでいるとか目視では問題なさそうです。

基板の接点パターンも問題ありません。

導電塗料の残骸が粘着もしていません。

他のボタンの電極も問題ありません。

では、シリコンボタン側を確認します。

こちらも問題なさそうです。

問題なしとしてこのまま返却するのは、あまりにもなので電気接点は接点復活剤で拭き上げ、アルコールで最後に綺麗にしておきます。

また、導電塗料の表面も軽く研摩してケバケバしておきます。

では、リンゴゲーム再挑戦!

リンゴゲーム

えー!

両側のリンゴが同時に落ちるって、できないでしょ!

意地悪なゲームですね。

まぁ、Bボタンの感度も問題ありませんので、今回はメンテナンスのみで返却となりました。


中を掃除して綺麗に磨いていただいたおかげか、私が感じていた不具合はなくなった様に感じました!

これからもストレスなく遊び続けられそうで嬉しいです!ありがとうございます!

また何かあればぜひご相談させていただければと思います。

本当にありがとうございました(^^*)

~依頼者のご感想より~