たまごっちユニ シリコンボタン全交換

Bボタンの押し込み時の戻りにくくなっているとのことです。

A/Cボタンも含めて劣化や破損が予想されるため、全交換を前提に依頼がありました。

今回は、シリコンボタンの不具合以外にも筐体のひびについても相談がありました。

実は、たまごっちユニの修理依頼を多くいただき、診断をしていると、筐体のひびについても多く確認しております。

恐らくですが、落下などの衝撃でひびが入っているように感じます。

ただ、スケルトンの筐体であるので、このひびが分かりづらい点でもありますが、今回はこのひびが実はひびではなく割れて破損しているのではないかというご心配をされておられました。

分解しひびなのか、破損なのか確認し破損の場合は接着剤を補強をします。

この期に及んでという感もありますが、ネジの蓋は、ホットボンド(グルーガン)で外し方をご紹介します。

蓋が隠れるように十分な余熱で溶かしたホットボンドを蓋にのせます。

密着度が、最重要なので十分に余熱し空気が入らないように注意します。

重要なので、もう一度書きます。

密着度が最重要です。

時間も十分おきホットボンドの先をラジオペンチでつまみ蓋を真上方向に引っ張ります。

斜めから剥がすような引っ張りではダメです。きれいにホットボンドが剥がれるだけ。

真っすぐ真上に引き上げます。

まぁ、この方法でも成功率も低かったりします。

数回繰り返し強固に噛みこんだ蓋でも徐々に引き出せれば成功しますが、どんなにやってもビクともしない蓋もありますので、その時は依頼者了承のもと最終手段でこじって外します。

4個中3個はまぁまぁ簡単に外せましたが、1個は5,6回の繰り返しが必要でした。

ここまでにすでに1時間ほど経過しておりますが、やっと分解できるようになりました。

完全な破損などは目視上ではなさそうです。

Bボタンは、劣化で一度押し込むと凹んだままになることが多くなっています。

戻りが悪いというのは、このシリコン素材の劣化が原因ですね。

劣化が進むと完全に破損して軸が抜けると思います。

他のシリコンボタンも状態を確認します。

Aボタンは、傘の付け根に白い筋がくっきり出ています。

Cボタンも傘の付け根に白い筋が出始めているので、A/B/Cボタンすべてを当医院オリジナルの新品のシリコンボタンに交換します。

因みに、リセットボタンは、新品のまま無傷なので、そのままとします。

ボタンについては、前面3つのボタンは総交換します。

当医院オリジナルのシリコンボタンは、肉厚でボタン径もサイズ間隔のギリギリを攻めて大きくしています。

押し込み時のストローク量も抑え耐久性も向上を狙っています。

シリコンボタン単品での販売もしておりますので、ご希望の方は、こちらの通信販売を参照ください。

では、他のメンテナンスが必要か確認します。

おや、バッテリーパックの両面テープが剝がれかけていますね。

強力両面テープで貼り直しましょう。

また、今後万一が剥がれたとしてもUSBコネクタへの衝突防止のためクッション材を設置します。

当医院では、たまごっちユニの修理においては全てに依頼に対してこのクッション材を設置しておりますので、クッション材が設置してある固体は、当医院の診療を受けた固体である目印にもなります。

充電開始の切り替えも問題ありません。

ボタン操作確認

ボタン操作問題ないですね。

純正のシリコンボタンではないのですが、操作感は異なりますが、しっかりした押し感に好評をいただいております。

さて、筐体にひびについて診ます。

目視できる、ほとんどのひびは表面的なひびで筐体内部まで割れてしまってはおりませんでした。

1箇所のみパックリ割れてしまっていますので、ここは裏面から透明のエポキシ樹脂を盛っておきます。

透明の接着剤なのでほぼ分かりません。

これで、また遊んでもらえると思います。


本日開封し、確認させていただきました。

本当にありがとうございました。

~依頼者のご確認より~

初代たまごっち ネジ外し

初代たまごっちのネジ外しの依頼がありました。

とても綺麗な状態です。

ほんと、真っ白の卵です。

ピッカピカです。

ボタンが入ったままで長年そのまま保管されていたようなので、液漏れの懸念が大きいです。

外せないというネジがこちらです。

ほぼ無傷のネジですが、この点のネジもとても厄介です。

強固に固着していると、みるみるうちにネジの頭だけが削れてしまいます。

手持ちの精密ドライバーで試しに回してみましたが、、

固っ!

とても固く筐体と固着しています。

ただ、私は変なおもちゃドクターなので、どんなネジでもだいたいは外してしまいます。

で、で、で、肝心の液漏れはーっと、、、

大丈夫ですね。

液漏れもなく電極もピカピカです。

動作確認

動作確認も問題ありませんね。


最後まで丁寧にご対応頂きありがとうございました。おもちゃも喜んでいる気がしています(^^)

本当にありがとうございました!

~依頼者のご確認より~

たまごっちユニ シリコンボタン全交換

今回も無事データを温存したまま修理できました。

押しボタンが押されたままになってしまい、チャタリングが起きてしまうそうです。

Aボタンが凹んだままです。

純正のシリコンボタンは、押し込み時の稼働疲労で傘の付け根が裂けて破損します。

今回もシリコンボタンは、当医院オリジナルの新品のシリコンボタンに全交換します。

Aボタンは軸が抜けていますね。

Aボタンは完全に抜けており、Bボタンも裂けています。

Cボタンも白い筋が出ています。

私もお気に入りの当医院オリジナルの新品のシリコンボタンです。

純正のボタンよりも押し込みの応力は掛かりますが、しっかりした押し込みの感触があります。

衝突防止のクッション材を設置して動作確認しましょう。

動作確認

問題ありませんね。

データも無事で各所のメンテナンスも実施しております。


こんなに早く修理していただくことが出来て子どももとても喜んでいました。

動作の方も問題はありませんでした。

本当にありがとうございました。

他のおもちゃも含め、またお世話になることもあるかもしれません。。

その際は何卒よろしくお願いいたします。

この度は、大変お世話になりました。

ありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

たまごっちユニ ネバネバ修理とシリコンボタン交換

2個のたまごっちユニの修理依頼がありました。

パープルとピンクの2色です。

どちらもAボタンを押し込んだ際に戻りが遅く、ゆっくりとして戻り動作になっているそうです。

ボタン動作

パープルは明らかに何か付着していそうですね。

ピンクは、そうでもなさそうです。

過去にも同じ修理でジュースか何かをこぼしたためのネバネバによる粘着が原因でした。

たまごっちユニ パープル

オリジナルのスキンに交換されておられますね。

たまごっちが、なにやらすごいことになっています。

さて、問題のAボタンを確認します。

収まりについては問題なさそうです。

が!

外すと、シリコンボタンのプラスチックカバーに何かネバネバする異物が付着しています。

ボタンの戻りが遅くなっているのは、これが原因ですね。

このボタンカバーをアルコールで拭き取るのはもちろんですが、筐体やカバー側にも付着しているはずなので、分解し隅々までアルコールで拭き取ります。

さてさて、今回はAボタンの戻りが遅くという不具合の修理だったのですが、シリコンボタン自体の劣化が出ているかどうかも念のため確認しました。

Aボタンは、ハッキリクッキリと白筋が出ています。

裂けるのも時間の問題でしょう。

Bボタンのうっすら白い筋が出始めています。

Aボタンの交換は必須なので、依頼者と相談しシリコンボタンも3つ全て交換することになりました。

交換するシリコンボタンは、当医院オリジナルの新品のシリコンボタンになります。

純正のシリコンボタンは、ストローク量が大きめで押下時のしっかりとした押し込み感があります。

ただ、この押し込みは、それだけストローク量が多いということになりシリコンボタンの傘の付け根に疲労を与え続けます。

同じ形状のシリコンボタンをそのまま使ってしまうと、素材自体を変えないと同じような疲労では再度破損してしまいます。

そこで、押し込み量を多少犠牲にしてストローク量を抑えています。

これによって同じ押し込みの疲労においても耐久性が増していると信じています。

というか、シリコンボタンの信頼性試験でもしないとこればかりはわかりません。

では、実際にボタン交換後の操作感を確認します。

動作確認

メニューの操作感も元通りのように快適になり、シリコンボタンも新品なので今後も安心ですね。

じゅうでんかんりょう!

修理もかんりょう!

これにてパープルのたまごっちユニの修理完了です。


次いってみよう!

たまごっちユニ ピンク

ピンクのたまごっちユニもAボタンの戻りが悪いということでした。

前述のボタン動作の動画では、不具合は感じられなかったのですが、言われてみれば、ゆっくり目かもしれないというレベルでした。

依頼者と相談をしパープル同様にボタンに不具合あれば、同じような清掃洗浄のメンテナンスとシリコンボタンについても劣化あれば全交換をご希望とのことでした。

では診断しましょう。

綺麗ですね。

念のため、アルコールで全ボタンのカバーを拭き取りしておきます。

Bボタンに白い筋が出始めています。

裂けるのも時間の問題でしょうから、シリコンボタンは3つとも当医院オリジナルのシリコンボタンに全交換します。

では、動作確認をします。

動作確認

問題ありませんね。

これにてたまごっちユニのピンクも修理完了です。


快適な動作に戻っており、データも無事でとても嬉しいです。

お陰様でまだまだ生活を共にできそうです。

やり取りの中でも詳細ながら分かりやすく説明していただき、安心して修理をお願いすることが出来ました。

到着から返送までもスムーズでとても早く作業していただき、喜びもひとしおです。

またぜひ依頼を引き受けてくださると助かります。

大切なものを生き返らせて頂き、この度は本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

たまごっちユニ シリコンボタン交換

Aボタンが、壊れて常に押し込まれた状態になっているそうです。

Aボタンは、沈み込んだままになっています。

常に反応してしまうので、メニューが操作できないそうです。

分解しシリコンボタンを確認すると、Aボタンがペタッとなっていますね。

Aボタンの傘の付け根が、完全に破損しもげています。

Bボタンも、傘の付け根に白い筋が出始めているので、裂けるのも時間の問題ですね。

A/Bボタンの交換が必要で、Cボタンは無事でした。

今までは、A/Bボタンのみを交換していたのですが、ボタンの押し込みの感触が異なるのはと最近思いはじめており、シリコンボタン交換の場合は、3つ全ての交換をおすすめするようにしています。

今回も当医院オリジナルの新品のシリコンボタンに全交換をすることになりました。

余談ですが、自分もこの交換したシリコンボタンがおすすめです。

なんか、押し込んだ時の感覚が、言い表せない、なんか ”いい感じ” なんです。

A/B/Cボタンを全て交換します。

バッテリーパックの衝突破損予防のクッション材も設置しておきます。

これって、かなり重要なアドオンな補修ですよね。

以前、他の修理事例でバッテリーパックの衝突でBボタンが電気的に聞かなくなりましたから。

ではでは、組み立てて動作確認をしましょう。

今回も、なんとも可愛いらしいキャラクターです。

無事、充電も開始できマークも切り替わります。

動作も操作も問題ありません。


たまごっちユニ到着して確認しました。

丁寧なご対応ありがとうございます。

また機会があればよろしくお願いします。

~依頼者のご感想より~

たまごっちミーツ 腐食電極交換

因みにですが、たまごっちミーツのミーツってひらがなが正しいのか、カタカナが正しのかどちらなのでしょうかね?

Tamagitch meets

たまごっちミーツ

たまごっちみーつ

さて、今回の依頼は、2020年に購入したたまごっちミーツを数年ぶりに遊ぼうしたところ、電池ボックスに電池を入れたままにしており、そこから液漏れで腐食が広がっていたそうです。

負極のバネも無くなってしまっているそうです。

電池ボックスの蓋もなくされているそうなので、まとめて診断します。

正極側は、ほぼ無事です。

負極側は、錆が残っていますね。

バネもなくなっています。

まずは、電池ボックスの電極は交換するとして、この腐食が本体側に広がって何か影響を及ぼしていないか確認します。

綺麗ですね。

少なくとも導線を伝わって電極や基板には影響していないようです。

そこで、外部電源で給電し起動するか確認します。

無事起動しました。

おや、双子ちゃんですね。

ボタンの感度も問題ありません。

時計の進みも問題ありません。

本体側は、問題なさそうなので、電極の交換で修理はできそうです。

そうそう。

電池ボックスの蓋は?

ちょうど、運よく部品取り用のたまごっちIDL黄色があります。

その蓋を装着してみると、ハマりますが、縁が若干ズレます。

まぁ、しゃーない。

依頼者には、その旨のズレは許容してもらいましょう。

では、電極の交換をします。

固定して噛みこんでいる電極のツメに注意しながら引っこ抜きます。

錆がが酷くて入念に除去します。

因みにですが、破損した電極は片方ですが、交換する電極のバネの長さが元々の電極と違うので、2個とも交換してしまいます。

可能な限りで錆を掃除して装着します。

いい感じです!

新品はいいですよね!

きれいにできました。

それと、その他のメンテナンスとしてボタンの接点をアルコールで拭き取り液晶とレンズに入り込んだ埃をお掃除します。

では、組み立てます。

きれいに収まめます。

動作確認の途中で、何やら双子ちゃんが進化していました。

動作確認

問題ありませんね。

これにて修理完了です。


問題なく動いており、早速遊んでおります。

この度は迅速かつ丁寧なご対応本当にありがとうございました!!

また大切なおもちゃに何かあったときは、瀧下様を頼りにさせていただきます!

~依頼者のご感想より~

たまごっちユニ お洗濯故障 修理不可

あやまってお洗濯をしてしまったということです。

十分に乾燥をして再充電と再起動してみたが、うんともすんともということでした。

たまごっちユニは、充電式なのでお洗濯するとバッテリ端子間のショートはもちろんですが、電子回路のショートも発生します。

完全なショートではないのですが、IC類の各端子にも微量が電流が流れ込むとか漏れるなどもありそうです。

お洗濯後なので、きれいです。

ー_-;

ダイオード部品、無事です。

サーミスタ線もバッテリーの端子も無事です。

目視上ですが、、、。

再充電されていたのですが、受け付け待機をいただいていたので、その間に少々放電されたよです。

バッテリーがいきていたのは、恐らくお洗濯中に放電がなされ保護回路の閾値を下回ったので、保護回路が働く給電停止になったためと思われます。

念のため、USBコネクタから給電すると、無事充電され満充電まで確認できました。

因みに、満充電でも起動はやはりしません。

分解時に各所にお洗濯時の残り汚れがあったので、電子回路の各所に浸透していたが分かりました。

では、地道にESP32の端子界面での異常の有無を確認します。

ESP32の半田付けに異常が出ていないか目視確認し念のため、目に見えない半田クラックを懸念し半田を溶かしなおしてみます。

変化なしです。(´・_・`)

次に赤枠のESP32の端子の状態を確認します。

ESP32のデータシートを参照して確認します。

因みに、技適は、このモジュールで認証されているので、端子のみしか確認できません。

分解などすると、技適マークが無効化するので、以降電源を入れることができなくなりますので、注意ください。

Vcc, ENに正常な電位が上がっているか確認しました。

いづれも問題なく電位が3.3v程度まで上がっています。

バッテリーからの給電で、レギュレーターも起動しているようです。

それでも起動をしていないとなると、ESP32モジュール内のIC類の故障が疑われます。

ESP32についての解析はここまでが限界となります。

起動にてロードICにてBボタンの長押しを検知し給電を開始しますが、ESP32の解析をしている最中にVccの電源が給電されなくなりました。

おやおや、ー_-;

実は、ESP32のシールド内が目視できないのですが、フラックスクリーナーを隙間から吹き付けると、洗剤の残りが出てきていたので、やはりお洗濯の影響が、ESP32のモジュール内部で出ていると思われます。

Aボタン、Bぼたん、Cボタンの結線も確認し、次はBボタンでの起動制御をしている黄色枠のロードIC回りを確認します。

このロードICの制御にてバッテリーからの3.7Vが、後段のレギュレーターに給電され、そこで3.3vまで降圧されESP32に給電されています。

ロードICには、給電されおりBボタンのスイッチからの信号も印加されてもなお、給電が再開されないので、解析時の通電にてロードICも逝かれたのかと思われます。

念のため、レギュレーターに導線にて3.7vを印加しESP32へ強制的に給電を再開させても変化なく起動はしないままでした。

ここまでの解析で、ESP32本体が故障している、ロードICも故障しているという点で既に修理は不可能であるので、依頼者へ報告し残念ながら修理は不可能である旨をお伝えしました。

あやまってお洗濯をしてしまったという事態でしたが、基板上のIC類の故障のため修理不可能であった症例でした。


たまごっちユニ シリコンボタン交換 2台

ピンクとブルー2台のたまごっちユニのボタン修理の依頼がありました。

ピンクの方は、Bボタンは押し込むとそのまま埋没したままで誤作動してしまいAボタンもカパカパしているそうです。

ブルーの方は、近隣のおもちゃ病院に診てもらい、接着剤で補修をしてもらったそうですが、当医院ではオリジナルの新品シリコンボタンの交換を実施していることをお知りになり交換をご希望されました。

では、順に診断をしましょう。

ピンクのたまごっちユニ

Bボタンが陥没しているので、電源をOFFにしても配送の途中で電源が入ってしまうのを防ぐためマスキングテープでボタンを固定いただきました。

バッテリーパックの両面テープが内部で剥がれ動きまわったような形跡はありませんでした。

Bボタン用のダイオード部品は無事でした。

ちなみに、たまごっちユニの基板は、リバースエンジニアリング対策されており、簡単に基板上の配線を探れないように前面に白塗装が施されております。

拡大鏡とスポットライトの凹凸の影で配線を探っていました。

バッテリーパックが剥がれ動き回るとこのチップ部品に衝突して基板から外れます。

導線類も問題ありませんでした。

バッテリーパックについてはクッション材のみ設置します。

さて、肝心のシリコンボタンを確認します。

A/Bボタンが何やらやっちゃってますね。

Bボタンは完全に破損しておりました。

Aボタンも裂けてボロボロです。

Cボタンは、一見大丈夫そうですが、傘の付け根に白い筋が出始めていますので、当医院オリジナルの新品のシリコンボタンに交換します。

新品のボタンはやはり気持ちいいですね。

バッテリーパックとUSBコネクタの間にクッション材を設置して、さぁ動作確認です。

なんと!

水中です。

水中眼鏡に浮き輪に空気ボンベもしょってます。

動作確認

ボタンの操作感も問題ありませんでした。

これにて、ピンクのシリコンボタン交換完了です。


ブルーのたまごっちユニ

ブルーは既に前任のドクターの方が補修作業が入っているようなので、それも含めて診断します。

変なことになっていないといいな、、、。(´・_・`)


なんども書きますが、接着剤で補修してはだめです。


ブルーもバッテリーパックの両面テープが剥がれたような形跡はないです。

いきなりですが、補修されたリセットボタンが出てきました。

裂けた傘の付け根をシアノアクリレート系の瞬間接着剤で固めてあります。

ん?

固めちゃいかんだろう。

固めると押し込めなくなりますけど、いいんでしょうか!?

って、銅箔も導電塗料に張り付けてありますが、これは導通性を改善するため?

次に、A/B/Cボタンを確認します。

おや!?

浮き具合は良さげ。

だけど、、、。

ざんねーん、カチコチです。┌|◎o◎|┘

こっちもカチコチです。┌|◎o◎|┘

うーん。ー_-;

A/Bボタンが破損していて接着剤で補修し、無事なリセットボタンをCボタン移設。

CボタンをBボタンに移設。

Aボタンは、補修して、一番酷いボタンをリセットボタンにしたのだと思います。

まぁ、幸いに基板の電極に接着剤が付着して導通不良を起こしているなどはなかったので、不幸中の幸いなのかもしれません。

Bボタンも白い筋が出ています。

唯一、無事であったリセットボタンを元のリセットボタンに戻してA/B/Cボタンすべてを当医院オリジナルの新品のシリコンボタンに全交換します。

やっぱり、新品のボタンは気持ちいいです。

では、動作確認いってみよう!

あら!

可愛らしいです。

動作確認

問題ありませんね。

これでブルーのたまごっちユニも修理完了です。

接着剤で補修されたブルーも無事修理できよかったです。


子供たちが大切に育てていたたまごっちを治していただきありがとうございます。

地域のおもちゃ病院では1ヶ月以上の入院になり覚悟していましたが、発送日からわずか3日での帰宅に驚きました。

ボタンの操作性についても全く問題なく、以前よりもしっかりした印象でした。また安心して遊ばせられます。

メールでのやりとりもとても丁寧で、故障部分や作業については文・写真・動画で詳しく説明していただき、安心してお任せできました。

色々な部分を点検していただき、気づいていなかった傷もお知らせしていただき、こちらにお願いして本当によかったです。

ありがとうございました。

また機会がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。

~依頼者のご感想より~

たまごっちm!x サンリオキャラクターズ m!x ver. 腐食電極交換

乾電池を入れたまま保管しており、久しぶりに開けたら液漏れで粉が吹いていたそうです。

あたらしい電池に交換しても起動できずということでご依頼がありました。

電極を目視確認します。

液漏れをしていたのは、単四乾電池が2本入る片側のみのようです。

正極側には錆が広がっていますね。

負極側にも腐食が広がっています。

特にバネと電極の接点が酷いことになっています。

調べてみると、負極側はかろうじて導通は残っており、正極側が完全に不導通になっていました。

修理としてはイケませんが、正極側の腐食を表面的に研磨しても起動はできるちゃできるのですが、またすぐ導通不良がおきますね。

依頼者を相談を電極をまるっと交換することになりました。

電極が新しいと気持ちがいいので、オススメです。

さて、電極交換前に電極腐食以外の動作不良がないか確認します。

電極の腐食は、導線と伝い基板にも広がりますが、影響はありませんでした。

特に負極線の芯線が黒く変色してダメになることが多いのですが、大丈夫でした。

導線を外し外部電源で起動しお世話など動作確認をします。

問題ありません。

ボタンの感度も液晶のチラつきもありませんので、電極の交換で修理できそうです。

余談ですが、このサンリオキャラクターズ m!xは、なんともファンシーですね。

大人気なのも分かる気がします。

電極を取り外します。

ツメで強固に筐体に食い込んでいるので、壊さないように慎重に電極を外してください。

強引に引き抜くと電極のツメが折れ筐体の縁も破損する可能性あります。

液漏れをしていると粉で膨れ上がってもいますので、慎重に作業します。

液漏れは、片方のみでしたが、電極を交換すると見た目や負極バネのバランスが悪くなるので全交換します。

ほら!

新品はピカピカしていいでしょう。

蓋も固定して再結線します。

いいですね~。

いいですよ~。

動作確認いってみよう!

動作確認

ボタン操作も問題なく、液晶のチラつきもありません。

動作も快適で電源が落ちることもありません。

これで、また快適にお世話ができますね!


デビルっちのたまごっち 潰れたネジ外し

潰れたネジ外しとしては、悪名高い、デビルっちのたまごっちです。

ぼほほぼ、ネジが折れます。

原因は、ネジが強固に締められており筐体の溝に強固に密着するためです。

恐らく、製造ラインで使われているネジが長めのネジのためで普通に締めても押し込みがなされ筐体に密着するのだろうと思います。

さらに、鉄製のネジは、とても柔らかいので強固に密着したネジをドライバーで回すと、みるみるうちにネジの溝が削れて陥没しツルツルになります。

さて、今回はそのようなネジ外しの依頼があったのですが、依頼者様は賢明で、完全に潰してしまう前に相談がありました。

賢明がご判断でした。

ネジの頭も十分残っておりネジ外しの成功率が高いです。

これは、久しぶりにネジ外しが成功するデビルっちのたまごっちに出会えるとルンルンしておりました。\(^o^)/

この時は。

早速、受け付けの連絡をしたのですが、やはりリスクを説明をしないといけないため、デビルっちのたまごっちは、ほぼほぼネジ外しの作業で折れる可能性が高く、埋没したネジを除去するのにも、他のリスクを伴うと説明しました。

また、当医院は、作業料が有料であったのも手伝ってか、その後に市販のネジ外しを使ってしまったという悲しい知らせが入りました。T_T;

チーン

_| ̄|o

よい削れっぷりです。

私は変体なので、ダゼンやるきが出ます!

このような状況でも挑戦し勝つ気満々です。

まずは、通常手段にてネジ外しの作業を開始します。

右側から外します。

ネジの頭で折れる可能性もあるので、恐る恐るです。

折れずに回り出しました。

これはイケたんじゃね!?┌|◎o◎|┘

画像がブレブレですが、左側も折れずに回せました。

⸜(´・∀・)_∠※

やったー!

大成功です。

新たな傷も付けずにきれいに外せました。

久しぶりにきれいにデビルっちのたまごっちのネジが外せました。

入っていたボタン電池は既に空ではありましたが、液漏れはしておらず電極も無事でした。

動作確認

動作もまったく問題ありません。

さぁ、私の勝ちです。

デビルっちのたまごっちに勝てました。

ワハッハー!

(⌒∇⌒)


オリジナルのワッシャー付きネジをご希望でしたので装着して返却します。