パソコンの電源に関する記事となりますので、絶対にご自身で分解修理をすることはしてはいけません。
発火、感電などでの大けがはもちろん、火災などで自身や周囲の家族やご近所の方の怪我、最悪死亡事故なども考えられます。
障害が残るようなことも考えられます。
本記事は、あくまでも故障原因の情報としてとらえてください。
HPのデスクトップパソコンの電源逝ってしまった。
前触れは既にあったのですが、それが電源故障の前触れだったというのは、後の祭りです。
DIPLAYPORTに接続されたモニターが突然切れるという症状が現れていました。
とある日にパソコン作業をしていると、ぴゅーんと電源落ちてしまった。
調べてみると、電源のヒューズが切れていました。
おもちゃの修理でもそうですが、ヒューズが切れた要因を知らべます。
この手のスイッチング電源でヒューズが切れる要因を考察しましょう。
- 1次側電源の電解コンデンサーの故障で短絡している。
- ブリッジダイオード故障で貫通電流が流れている。
- 2次側のスイッチングMOSFETの故障で貫通電流が流れている。
ざっくり思いつくのはこの手でしょうか。
ブリッジダイオードと電解コンデンサーを外し部品をチェックしましたが問題ありません。
テスターで確認すると、スイッチング用のNch MOSFETのドレイン-ソース間が短絡しています。
爆発や焼損でもしていれば目視で分かるのですが、目視上も問題なさそうです。
MOSFETは、2段で出力側の正極-負極間に挿入されマイコンでゲート制御されています。
まぁ、同時に故障するようなことは確率的に低いと思うので、まずは片chのMOSFETが異常を起こし、前述のモニター切れの動作不良を起こしていたようです。
その後にもう片chのMOSFETが逝ってしまい、本体の電源が落ちたようです。
では、MOSFETを外して確認します。
あららら、端子2-3間のドレイン-ソース間が通々ですね。
もう片方のMOSFETは、部品の認識すらできません。
計測機も容量と勘違いしています。
HPの電源は、故障が多いのか新品が販売されています。
お仕事があるので、早々に替えの電源を購入して交換しました。
前述のDISPLAYPORTのモニターの描画切れもなくなりました。
やはり、電源不調の兆しが出てたようです。