カードキャプチャーさくら 封印の杖 1998年版 振動センサー修理
前回、2004年式の封印の杖に引き続き、今回は、1998年版の封印の杖の修理のご依頼です。ご自身かもしくは、他のおもちゃ病院かは不明ですが、一度開封をされ電池ボックスの導線に液漏れによる腐食があり、導線を交換されたそうです。しかし、導線を交換しても動作が元にもどることもなくということで、前回に引き続き修理のご依頼を受けました。
1998年版と2004年版で何が違うかですが、たぶん詳しい人は、本体の細かい箇所の違いも分かるんでしょうが、自分には、杖を振った際の発生する音声が、1998年版は、『レリーズ!』という1パターンだったのが、2004年は、数パターンに増えていることしか分かりませんでした。さてさて、前置きはこのぐらいにして修理に取り掛かります。
2004年版同様に開封は、頭部のお目目の下にある隠しネジを開けなければなりません。そのため、何回もこじって開け閉めしていると、ツメが折れてしまいます。
一度はめ込むと外せないようになっているため、こじるとを容易にツメが折れます。今回の修理も既に全員者の作業でツメが折れてしまっていたのですが、はめ込む際にツメが折れていると、杖を振った際にカバーが取れてしまうかもしれないので、両面テープで故障しました。接着という方法も考えましたが、くっつけてしまうと、次回開けることができなくなるためやめました。
まず、直ぐ原因のひとつが判明しました。
画像の通りですが、腐食の導線を交換して再度本体をはめ込む際にネジ穴に導線を噛ませてしまっていたままネジを絞めてしまったため、断線したようです。導通はしていましたが、他にもまだ腐食箇所があったので、導線の交換と端子の研摩をしておきました。
さて、断線を修理しても、まだ電源投入と振動をさせても発声しません。もちろんですが、制御基板端までしっかり電源が印加されていることは確認済みとなります。
次に前回、2004年版も振動センサーが故障していたので、その線を疑います。
画像中央の小さい基板が、振動センサーが付いている基板で、ハンディテスターでの導通チェックでも、指導による反応がなく、解放のままという不良モードでした。試しに、導線で短絡してみると、正常に発声しだしました。ということで、故障の原因の二つ目である、振動センサーの故障が分かりました。
先の2004年版は、振動センサーが、ノーマリオープンで起動しないと、COB内の制御ICが起動しないという罠にはまりましたが、今回は、ノーマリオープンでもクローズでも端子間に開閉もしくは閉開という動きがあると動作することが分かりました。まぁ、どちらでもよかったのかもしれませんが、ノーマリオープンの振動センサーに交換します。
故障しているセンサーを外してもいいのですが、オープン故障ですので、そのまま後付けでセンサーを取り付けても支障がないと踏み、二階建てで半田付けしておきました。以上にて、組み立てして修理完了です。
この度は修理していただきありがとうございます。大切に致します。 本当にありがとうございました!
~ご依頼者様のご感想より~