CSM版 仮面ライダー1号変身ベルト 液漏れ断線修理
本品は、仮面ライダー1号 生誕35周年を記念してバンダイから限定発売された、超豪華!本革仕様で番組の設定にできる限り近づけた音と光の効果が再現された変身ベルトとのことです。※ネット情報より
さて、実は2022年に今度は、生誕50周年を記念して、先の仮面ライダー1号と2号の両方を楽しめる変身ベルトが発売されるそうです。既に予約も完了しており、2022年6月に発送予定とのこと。
生誕35周年版もネットでは、もう入手困難で販売額もかなりの高額商品です。
私は、タイムリーで観ていた現役世代ではないので、その人気ぶりは分からないのですが、昨今、庵野監督による『シン・ウルトラマン』や『シン・仮面ライダー』映画のニュースを拝見すると、当時の人気がどんなにすごかったのかと想像できますね。
次は、生誕60周年でしょうかね。。。
さて、今回のご依頼は、生誕35周年版をご自宅で保管されておられたようで、電池ボックスに乾電池を入れたままにし、それで液漏れを起こし電池ボックス内の配線が断線してしまったとのことです。
当初は、ご自身で配線を交換したまではいいのですが、電池ボックスの正極と負極がどちらの配線か不明なため修理のご依頼がありました。
正しい選択と思います。正極と負極を間違えると、電子回路側の破損に影響しますので、液漏れの修理でよいところを修理不可能となる可能性があります。
一応、分解前に本体の上下位置関係と左右の電池ボックスと電源スイッチとスピーカーボックスの位置関係を後で間違わないように覚えておきましょう。
断線の半田付け自体はサクッと終わってしまいますので、せっかく遠くから往復の送料をご負担いただいているので、諸々ふくめてオーバホールします。
まず、腐食は電池ボックス内の電極に広く影響しておりますので、メンテナンスします。当初は、腐食のある電極は丸ごと新品に交換するつもりでしたが、あいにく電極のサイズが合わずで、今回は電極を取り外し錆取りと研摩を徹底的にしました。
液漏れの粉も残っており、表面的な錆も残っておりますので、ざっと粉取りと錆取りをしておきます。次にどうしても取れない錆はルーターのワイヤーブラシで研摩します。
腐食によるニッケルメッキも完全には取れていなので、特にバネと付け根の接続部分を入念に研摩しておきます。これで一先ずは安心でしょう。
腐食で錆びてしまった配線は、コネクター直後でカットされ、代わりに市販の導線を半田付けされたところから、バトンタッチしました。
電池ボックスの配線は、基板側を調べて正極と府負極が正しいことを確認します。当初から付いているコネクターは、こちら。
コネクターの配線の被覆に赤ラインがあります。今回の製品では、赤ライン側が正極側配線ですが、製造ロットによって違うかもしれませんので、大事なお品物であれば、基板側も確認しましょう。
この時点で一応組み立て前の動作確認をしておきます。
問題ありませんね。ただ、何分に製造から年月も経っておりますので、各箇所のグリスも新しくしておきます。
ギアボックス以外にもモータの軸にも高粘度のグリスを吹いておきます。
起動時などギア擦れなどのノイズも多かったのですが、これでかなり静音になりました。
いつ見てもこの電飾効果は抜群ですね。
~依頼者様のご感想より~
作動も問題ありませんでした。
ありがとうございます。