たまごっち2台の潰れたネジ外しの依頼です。
白い方のたまごっちは、壁紙にユニクロってあるよ。
ユニクロたまごっちって呼ぶんでしょうかね!?
さてネジ外し以外にもネジ外しが成功した場合は、それぞれの動作確認も行います。
では、白いユニクロたまごっちから視ましょう。
白いユニクロたまごっち
まぁまぁな陥没ぐあいですね。
ネジの溝もほぼ無い状態です。
無事ネジ外し成功しました。
液漏れもなく電極も綺麗な状態なので、接点復活剤で電極を拭き上げておきます。
動作も問題ありません。
押しボタンの感度も問題ないので、潰れたネジのみ交換します。
純正は、鉄製の平ネジなのですが、純正の頭の径は、Φ=3mmです。
同じ平ネジを別注で探してもΦ=3mmが見つからないため、ステンレス製のなべネジに交換します。
個人的には、なべネジの方が好きですし、溝の深さを考えるとなべネジの方が潰れにくいはずです。
祝ケータイかいツー!たまごっちプラス 赤いシリーズ みるくここあ
では、次にピンクのたまごっちを診ましょう。
大人気「赤いシリーズ」に、秋をイメージした新色が追加!やさしいピンク色にココアカップのイラストが入った、女の子に大人気のデザイン。
同時発売の「おれんじリーフ」「バイキングぱーぷる」「コンほわいと」もよろしくね☆
~バンダイホームページより~
白のユニクロたまごっちよりかは、まだ溝が残っていますね。
ですが、やはりか平ネジなので溝が浅いです。
こちらもネジ外し無事成功です。
同じく電極は綺麗な状態なので、接点復活剤で拭き上げておきます。
ですが、液晶を描画してみると液晶焼けが酷いですね。
筐体のピンク色も焼けているように見えるので、恐らくは直射日光に当たりっぱなしで長期保管していたかもしれません。
白いユニクロたまごっちと比べてみても赤みっぽい色しています。
液晶の紫外線焼けは、偏光フィルターの交換が必要になるのですが、残念ながら当医院には交換できる経験がなかったりします。
劣化したフィルターを剥がし、液晶ガラス面の糊を綺麗し、貼りつけ可能なたまごっちに適した偏光フィルターを探すのも、たいへんです。
このような場合は、液晶を丸ごと移殖した方が良いです。
ちょうど以前修理の際に入手した部品取り機が1台あります。
こちらの液晶を移殖します。
移殖前がこちらです。
移植後がこちらです。
はっきりくっきりしましたね。
訂正です。ごめんなさいです。
液晶の偏光フィルムが焼けて交換をしたという記事を掲載しました。
後日、別の方の『ケーたま赤いオールれっど』というたまごっちを修理したのですが、依頼者より、この祝ケータイかいツー!たまごっちプラス 赤いシリーズ みるくここあの液晶は赤くて正解という情報をいただきました。
たまごっちプラス赤いシリーズ(通称赤たま)というシリーズでございまして、赤くなったたまごっちが加わり、画面が赤くなったよ!っていうのを売りにして発売されたシリーズのため、画面が赤いのが正解なのです。
~情報提供者より~
別途、依頼者様には、交換した液晶を元にもどすかどうかのご希望をお聞きしておりますが、本記事をご覧の皆さまにおかれましては、くれぐれも液晶焼けと誤認しないようお願いします。
後日談
依頼者から連絡があり、交換した液晶のままで構わないそうでした。赤いシリーズというのは、ご存じであったのですが、以前からやはり”見づらい”という感覚があり、液晶を交換し見えやすいなったとのことでした。
あとは、ピンクのたまごっちも同じようにネジをなべネジに交換します。
今回は、潰れたネジ外し以外にも液晶交換という作業がありましたが、無事に2台とも遊べるようになりました。