無線機のバッテリー交換

最近、PSVitaの修理の依頼可否の質問がありました。

PCVitaの内蔵バッテリーを自身で交換したく分解したが、バッテリーのコネクタを基板から剥がしてしまったそうです。既に数台過去に同じようなことをしていたそうです。

『工事の変更』のため、技適の再認証を受けていない場合は、電波法違反です。


電波法の規定に基づき、“1年以下の懲役又は100万円以下の罰金”の罪に問われます。 更に、重要な無線局に妨害を与えると、“5年以下の懲役又は250万円以下の罰金”に処せられることになります。 軽い気持ちで始めると、大変なことになります。

電波法抜粋 – 東海総合通信局

ゲーム機に限らず、スマホなどのタブレット端末でも最近の機種は自身でバッテリー交換できなくなっています。

交換に起因する事故が多くなっているような記事をみたことが原因のようですね。

スマートフォンについて総務省の登録修理事業者の業者制度があるので、その業者にお願いすれば電波法違反にならずにバッテリーを交換できます。

ですが、今回のゲーム機についてとなります。

巷には、知ってか知らずにかバッテリーなどの交換や修理で分解する記事やYouTube動画を拝見します。

もちろんですが、分解や修理自体は何ら違法ではありません。

勘違いする方が多いのですが、もう一度書きます。

分解や修理自体は何ら違法ではありません。

その後が問題なのです。

いわゆる技術マークが付いた商品(無線機)を分解など行った場合、その時点時点で『変更の工事』になり技適の除去をしなければ違法になります。

スマホの場合ですが、他の無線機も同様でこちらで詳しく説明がなされています。

私が幼少の時分は、TVのCMでよく違法電波のCMを目にしていました。

高出力の無線機を搭載したトラックや、アマチュア無線の方によって、自宅のTVに映りが悪くなりというやつです。

CM内でもそのような場合は、速やかに通報せよとあったのを覚えています。

相談のされた方も、『たかがゲーム機でそこまで』という返答でしたが、インターネットで聞きかじった浅はかな知識で分解してしまったのでしょうね。


インターネットで『違法電波 取り締まり』で検索してみてください。

空港の周辺や気象レーダーなど生活インフラに関わる施設が多くあります。

電波障害でこれら施設の運用に影響を与えた場合、その責任が科せられます。

違法電波で空港の発着便に影響したという事態になった場合、その設置をした作業者にも当然に捜査の手が及ぶと思います。