大事にされていたウラたまの修理依頼がありました。
誤って香水をレンズ部分にこぼしてしまい、画面レンズの一部分が曇ってしまったそうです。
その部分が良くなると思い除光液で拭き取りしたら、さらに悪化してしまったそうです。
ここで一旦レンズ修理の依頼があったのですが、その後、お酒もさらにこぼしてしまったそうで、まとめて診断することになりました。
ほっほー!
いい感じの曇りっぷりですね。
たまごっちのレンズは、プラスチック製で表面がレンズのため鏡面仕上げで研磨されています。
アルコールを含む溶剤は、プラスチックを浸食してしまうので、レンズを拭き取る場合は、水一択です。
レンズの後ろには液晶があり、導電ゴムの電極もすぐそこにあります。
レンズの曇りには、部品があれば代替えのレンズに交換するか、部品がなければ時間をかけて研磨するしかないです。
もう何も見えないですね。
このたまごっちは、お酒も飲まれているので、分解し影響の有無とレンズの状態を確認しましょう!
お酒の影響はなさそうですね。
基板や液晶周辺がお酒でねばねばしているかもしれないと心配していましたが、幸い筐体の枠周辺のみにしか付着していませんでしたので拭き上げておきます。
ついでにシリコンボタン周辺もきれいにしておきます。
裏の台紙が湾曲していましたので矯正しておきました。
さてさてレンズは、ちょうど部品取り用のたまごっちプラスが一台あり、今回はそれからの移植となりました。
こうやってみると、曇り具合が一目瞭然ですね。
液晶も無事見えるようになりましたね。
たいせつなたまごっちということで無事修理もできました。
余談ですが、自分はたまごっちの修理をしておりますが、育成には詳しくありません。
レンズ交換の際にふと見ると左下のポストが点滅していることに気づきます。
あ”~、液晶と基板の電極の接触が不安定でポスト部分が点滅していると誤認し、再度分解し電極部分を綺麗に拭き上げてみました。
ですが、まだポストが点滅しています。
メニューでポストを選ぶと、なんと郵便が届いています。
なんだ~、ポストの点滅は郵便が届いているってお知らせだったんですね。
勉強になりました。
ポストを選択すると、自動的に郵便が読み上げられ、なんと就職試験の案内でした。
あら!就活中だったようです。
と、そのまま、なんと試験会場に行ってしまいました。
何やら、事が進んでいることが心配でならなかったのですが、面接官から
『あなたはダンサーには向いていないようです。』
とうことで面接に落ちてしまいました。
たまごっちの世界って厳しい世界なんですね。
追記
曇ったレンズの研磨をやってみました。
細目の研磨剤からスタートし、耐水ペーパーで荒削りします。
コンパウンドで時間をかけて仕上げ、鏡面仕上げ剤で仕上げてました。
溶剤で曇っても研磨できそうですが、コストがかかるので、今回はレンズ交換でよかったと思います。
以上、ウラたまも今後も大活躍してくれるでしょう。
発送前に初めにお願いした内容から変更があったにもかかわらず、迅速かつ丁寧に対応していただいて感謝にしかありません。
小さい頃からの大切なものでしたので、諦めきれず修理をお願いしましたが、瀧下様に修理をお願いして本当によかったです。
これからも大切に使わせていただきます。
この度は本当にありがとうございました。
~依頼者のご感想より~