初代たまごっちの電池ボックス 渡り電極が折れてしまったということで修理のご依頼がありました。
液漏れなどすると電極のL字の曲がり部分に腐食が進行し折れてしまうことも多いのですが、実は電池の接触を良くしようと手前に引っ張るだけでも折れてしまうことも多いです。
ここです。
既にL字に曲がっている箇所なので金属疲労で折れます。
当医院では、以前は半田付けなどして補修していたのですが、現在は、りん青銅板で電極を作成します。
その他の電極には液漏れの形跡もなくきれいです。
純正の電極厚は、0.2mm程度です。
バネ性も考慮し0.3mmのりん青銅板で作成しました。
電極を作成する際の注意点は、ボタン電池の負極側の縁に接触し正極と負極がショートすることがないように曲げます。
装着し接触ショートが起きていなかマルチメーターで確認しておきます。
渡り電極は、マスキングテープで型取りをしてカット成形します。
次に実際の筐体にはめ込み曲げ確度を調整します。
筐体とは、弾性の接着剤で固定しておきます。
いい感じです。┌|◎o◎|┘
収まりも大丈夫ですね。
電極を新規に作成しているので、電池ボックスにボタン電極を挿入する際、側の電極を広げるようにボタン電池を挿入します。
これで、無事また遊べるようになりました。
また、ご希望があったので、蓋のネジおワッシャ付きのネジを装着しました。
思い入れのあるおもちゃだったので、壊れた時はかなり悲しくショックをうけていました。
それが修理にてまた遊べるようにして頂けて、本当にうれしいです。
対応も迅速で、修理結果も画像や動画で送っていただいたりとても丁寧で、ありがたかったです。
今後またトラブルがあれば、是非相談させて頂きたいです。
この度はお世話になり本当にありがとうございます。
~依頼者のご感想より~