セガ フェリエワールドトラベル 手書き電子手帳

タッチペンで操作する電子手帳の修理依頼がありました。

電池を入れると液晶に筋のようなものが見えるが起動しないということです。

基板の実装部品をざっくり調べてみると、制御用のメインマイコンと液晶は、液晶の裏に隠れていますがFPCケーブルに描画用のICが実装されていました。

周辺用のICがゴロゴロあります。

液晶の筋は、乾電池を入れると自動的に出てくるので、不具合の減少の一部ではありそうですが、主因の何かが出ているようではありませんでした。

というか、そもそも右上の東芝製のマイコンが動いていないようです。

液晶以外にも圧電素子があるのですが、電源が入ると本来はビープ音が鳴るはずなのですが、そのビープ音すら鳴りません。

発振回路も無事でした。

時計用の32.768kHzと4MHzのシステム用の発振も無事観測できました。

動作電圧も単三乾電池2本が、昇圧され5.0Vで給電されております。

残念ですが、この手の商品においては、簡単なICまわりに問題なければ、それ以上の解析は困難です。

だって、メーカーの故障解析センターでもなければ、設計仕様もないですもん。

残念ですが、修理不可能と判断しました。


ポケットピカチュウはもう何十年ぶりに遊べるので感動しました。

てんしっちもねじを取りやすいものにしていただき嬉しいです。

残りは古いもので最初から壊れてるというのが分かったのでインテリアで飾ろうと思います。

もしご迷惑でなければ今後また修理したいたまごっちが出たらよろしくお願いします。

本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

手のひら水族館 アクアリウム エンゼルフィッシュ/ドルフィン

液晶画面にお魚が映りお世話をするという商品のようです。

青いエンジェルフィッシュと赤いイルカの2つになります。

残念ながら修理は、どちらもできませんでした。

というか、未知の商品で基板に実装されたIC類の動作不具合は、故障解析すら難しいということです。

液晶の裏にCOBで実装されたICがあります。

このICが制御を担っていると思われます。

基板の裏面には子基板でCOBで実装された恐らくFlashメモリがあると思われます。

前述の同じ機種で、お世話できる異なるお魚があるので、お魚毎にこの子基板を切り替えて実装していると思われます。

基板に実装された部品も少なく、電源ICとクリスタルなどシンプルですが、このシンプルさがゆえに、外付けの部品に問題なければ起動していない原因は、COBで実装されたICという判断にならざるを得なくなります。

今回も発振回路や電源回路に問題なく、解析の限界のため修理不可能と判断せざるを得ませんでした。


ポケットピカチュウはもう何十年ぶりに遊べるので感動しました。

てんしっちもねじを取りやすいものにしていただき嬉しいです。

残りは古いもので最初から壊れてるというのが分かったのでインテリアで飾ろうと思います。

もしご迷惑でなければ今後また修理したいたまごっちが出たらよろしくお願いします。

本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

てんしっちのたまごっち ネジ外しとネジ穴再建

てんしっちのたまごっちの潰れたネジ外しの依頼がありました。

新品未使用で入手されたそうですが、蓋のネジ外しに失敗されての依頼でした。

かなりの陥没っぷりです。

左側のネジの溝は若干残っていますね。

この程度なら、当医院の技量でサクッと外してしまいます。

問題は右側です。

綺麗にお椀っぷりです。

もう、この程度まで削れてしまうと、ネジを回して外すということはできません。

ドリルでネジ頭を削りとります。

ピンバイスで適切な径のドリル刃を使用します。

周辺に傷が付かないように養生しておきます。

恐る恐る感触を手で感じながら削ります。

無事、ネジの頭部分が取れると、ぽろっとという感触が伝わります。

ボタン電池から液漏れをしておりますが、電極には致命的なダメージはありませんでした。

ネジの軸の残骸です。

既に固いネジの軸なので、この状態で回して除去しようと思い挑戦しましたが、脆くもポキッと折れました。

 ̄▽ ̄;

いやいや、想定内です!

本体内部からネジの残骸を除去し、削ったネジ穴は再建します。

ネジが埋まっているであろう箇所をルーターで削ります。

間違っても埋まっているネジの残骸は削らないように。

このネジの残骸をネジを本体の内側にネジ込む方向で回し除去します。

たいへんよくできました!

\(^o^)/

では次に削って無くなってしまったネジ穴をプラリペアで補修します。

蓋をして純正のネジをねじ込んでおきます。

出ているネジの先にプラリペアを盛ります。

圧電素子には、プラリペアが付着しないように養生しておきます。

一両日時間を置き固まるのを待ちます。

今回は、依頼者の方は、当医院オリジナルのワッシャー付きネジをご希望でしたのでワッシャー付きネジを締めておきます。

動作確認

ポケットピカチュウはもう何十年ぶりに遊べるので感動しました。

てんしっちもねじを取りやすいものにしていただき嬉しいです。

残りは古いもので最初から壊れてるというのが分かったのでインテリアで飾ろうと思います。

もしご迷惑でなければ今後また修理したいたまごっちが出たらよろしくお願いします。

本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

ポケットピカチュウ ネジ外し

ポケットピカチュウという万歩計の修理依頼がありました。

CR2032で稼働するのですが、そのボタン電池の蓋を固定しているネジの溝が潰れて蓋が外せないそうです。

完全に溝が無くなっています。

もうツルツルで見た目リベットかと思うぐらいです。

以前、デビルっちのたまごっちで、加圧の上、ネジ外しを実施した際、あまりにも加圧すると液晶が破損することを経験したため、今後の潰れたネジ外しは早々にネジ外しを諦めネジ頭を削ることにしました。

と、言うことで今回はネジ頭を削り取ります。

ピントがずれまくってすみませんが、手前のドリル刃の先についているのが削り取れたネジの頭です。

間違っても、どこかのおもちゃドクターのように電動のドリルを使わないでください。

ピンバイスでゆっくり削り取ります。

実は、ここで気づいたのですが、このポケットピカチュウっていう商品は、万歩計だったようです。

バネで上下に可動するレバーがあり、その先に磁石が据え付けてあり、上下に可動することで向かいのホール素子に近づきカウントアップするという代物でした。

見た目、往年のゲームボーイのようなので、てっきりゲーム機だと勘違いしてしました。

幸い残ったネジの軸の残骸はゆるゆるでした。

ピンセットでクルクル回して取れました。

残ったネジの軸の残骸も無事除去できました。

このネジは、M1.7 * 5mmのネジで交換します。

やっとここで起動確認できます。

起動確認

無事起動と操作もできましたが、液晶に縦筋が出ていますね。

液晶の電極を拭きとろうかと調べてみました。

たまごっちと似ていますね。

たまごっちにおいても、液晶の縦筋に影がでるような症状を経験しており、電極の接触不良を懸念してアルコールで拭きとりしたり、かるく研磨してみたりもしたこともあるのですが、いづれも改善しませんでした。

もっと言うと、他の基板に装着し描画テストしてみても、同じような縦筋の影が出てしまったので、どうもこの液晶の縦筋の影は、液晶自体の劣化故障のように感じます。

さて、前置きが長くなりましたが、今回のポケットピカチュウの液晶も恐らく同じような液晶の劣化故障のような気がいます。

ポケットピカチュウの液晶の電極も拭きあげしようと外そうとしたのですが、これがもう協力に基板に粘着しています。

ちょっと怖いです。

せっかく潰れたネジを外して起動できるまで確認できたここで、液晶の電極を基板から剥がす際に失敗してしまったら、もう目も当てられません。

まさ、前述のたまごっちでの経験もあるので、そこまでのリスクを冒してまでも剥がすことはせずに現状で返却することになりました。


ポケットピカチュウはもう何十年ぶりに遊べるので感動しました。

てんしっちもねじを取りやすいものにしていただき嬉しいです。

残りは古いもので最初から壊れてるというのが分かったのでインテリアで飾ろうと思います。

もしご迷惑でなければ今後また修理したいたまごっちが出たらよろしくお願いします。

本当にありがとうございました。

~依頼者のご感想より~