以前、『どこをタッチしても「楽しいことが起こりそう」としか言われず、その先に進めません。』ということで依頼がありました。
タッチパネルと基板を接続するFPCケーブルの半田付け部を再半田すると直ってしまったというこちらの案件でした。
返却前に数日の稼働テストと依頼者様のお手元での稼働もできていたのですが、ここ2週間前ぐらいからタッチ操作がまたできなくなったということでした。
当初、タッチ操作がおかしかった原因は、半田クラックと思いこんでいたのだが、時間の経過で再発してしまったようです。
恐らく、再半田付けで一時的な改善はあったが、原因は他にあり再発してしまったようです。
COBモールド内のボンディングワイヤーパッド剥がれのような熱が冷めるとというやつに似ています。
一応念のため、新しい別の故障ではないことを確認するため、手持ちの4.3インチの液晶モジュールに仮交換し動作確認をします。
問題なく、描画もタッチ操作もできます。
問題は、タッチパネル側の不具合ですね。
では、今回はタッチパネルを張り替えます。
張り付いているタッチパネルを綺麗に剥がします。
液晶の画面に傷が付かないように気を付けます。
もちろんですが、ごみやほこりも入らないように重々に気を付け、新しいタッチパネルを貼り合わせます。
FPCケーブルの結線も湾曲時に無理に力がかからないように半田付けし、カプトンテープで養生し固定しておきます。
返却後もしばらくはタッチ操作の状況を確認いただき問題なければ、修理完了としたいと思います。
今回の事案でタッチパネルの動作不良は、タッチパネルを交換した方が予後がよさそうです。
ご感想
~依頼者のご感想より~