たまごっちユニに黒豆の汁をこぼしてしまい、表面の押しボタンが押しづらくなってしまったそうです。
スキンのボタン周辺にも汁の滲みが付いてしまったそうです。
恐らく汁に入っていたお砂糖がボタンを筐体に粘着して押しづらくなっているように推測します。
実際、押し込んでみると完全に何か粘着してくっついてしまっています。
汁の場合は、基板にも付着しボタンの接点の接触不良も出ていないか確認します。
汁の染みがありますね。
やはり、何か付着しています。
隅々までアルコールで拭き取ります。
ボタンの周辺にも粘着していますので、全てのボタンをアルコールで入念に拭き取りしておきます。
幸い、このたまごっちユニでは、シリコンボタンの破損や劣化はありませんでした。
スキンには、完全に染み込んでしまっていますので、拭き取りなんかではきれいになりませんでした。
依頼者には、その旨お知らせし現状のままとしました。
スキンと筐体やレンズの間にも汁が入り込んでいましたので、きれいにします。
ただし、クリヤーのレンズ部は、溶剤に溶けますので、磨く際は水のみとなります。
心配なので、基板の電極もアルコールで拭き取りしておきます。
さて、今回はたまごっちユニあるあるのバッテリーパックの両面テープ剥がれ時の外装の損傷を予防するためにクッション材を挿入しておきます。
バッテリーパックが以前に剥がれた形跡もありませんでした。
Bボタン用のチップダイオードも無事でした。
サーミスタ線の断線もありません。
今後、万一剥がれ本体内部でグラグラ動きまわりバッテリーパックの外装がUSBコネクタに衝突しても裂けないようにします。
本体を分解しているので、充電開始可否も確認しておきます。
では、組み立ててボタン押下の動作確認をします。
一応、当医院でのたまごっちユニの修理では、保存データは消えないように注意しながら作業をしております。
ただ、今回のたまごっちユニは、既に送付前にデータを初期化していたらしく、動作確認での起動時は、たまごからのスタートでした。
ボタン押下の抵抗感もなくなり、すこぶる快適になりました。
本体に傷などは無く、ボタンも治っていました。
とても助かりました、ありがとうございました。
~依頼者のご感想より~