たまごっちピース 液晶チラつき 森たまとてんしっちのたまごっち 電極腐食 海で発見たまごっち ネジ外し

今回もたまごっちピースの液晶のチラつきに関する修理のつもりでした。

当初は、たまごっちピースの液晶のチラつき修理のみだったのですが、あれよあれよとその他5個のたまごっちを修理することになりました。^^

では、順に森で発見たまごっち 2台、てんしっちのたまごっち、海で発見たまごっちと最後にたまごっちピースの修理内容を紹介します。


どれも、怪我して瀕死の子達が、治療を終えて、どの子も目まぐるしく元気になって戻ってきたという感じで、感無量です。特に、画面が点滅しなくなったピースの画面には、ため息がでるほど感動しました。

終始、細やかなご連絡をいただき、安心してお任せすることができました。

ありがとうございました。

~依頼者のご感想より~

森で発見たまごっち1

通称、森たま。

同じ森たまを中古で2個購入されたそうですが、起動後に徐々に液晶が消えていくという症状が現れたそうです。

うーん、何とも不可思議な現象ですね。

電極の具合を目視確認すると、腐食痕があります。

一見、分からないですね。

ボタン電池の負極に接する突起に腐食があります。

突起と周辺のメッキが剥がれていますね。

この接点にボタン電池の負極の接触の具合で導通したりしなかったりしているようです。

液晶が消える不具合

動画のとおりですが、電極の接触不良ですね。

蓋を指で押す具合で付いたり消えたりします。

分解すると液晶の導電ゴムの位置に雑紙の紙片が挟んでありました。

恐らく修理記事を参照されたかで導電ゴムの押し圧が減ったために描画できなかったと誤認して挟み込んだのかもしれません。

電極を外して磨きます。

ちょうどニッケルメッキできる装置環境を用意しているので研磨して防食のためニッケル再メッキもします。

電気的な導通が目的なので鏡面仕上げする必要はなく表面をメッキ処理します。

テスターで導通と抵抗値を確認しておきます。

では、起動動作確認しましょう。

起動動作確認

途中で突然消えることもなく無事稼働します。

これにて、森たま1の修理は完了です。

森で発見たまごっち2

森たま2の方は、起動すらしませんでした。

森たま1と同じように電極の液漏れ腐食を確認します。

う”ぉー、、、これは酷いですね。

導通しません。

起動しない原因は恐らくこれでしょう。

ボタン電池間の渡り電極も液漏れの粉が付着しています。

中古で購入されたということですが、出品された方は、液漏れがあったことは伏せて売り渡したのでしょうか?

粉を綺麗に除去します。

腐食の激しい電極は、研磨して母材が露出した箇所は再メッキします。

こちらもきれいに再メッキできました。

では、動作確認しましょう。

起動動作確認

問題なく動作しました。

森たま 2台ともボタン電池からの液漏れによる電極の腐食による導通不良でした。

金属の表面の腐食は、目視では分かりづらいです。

かなり軽微でもなければ、研磨と再メッキ処理が必要です。

以上で、森たま 2台の修理完了です。

てんしっちのたまごっち

てんしっちのたまごっちは、電池ボックスの電極に既に液漏れの腐食があるそうです。

もちろんですが、起動もしません。

全滅ですね。

分解し電極を研磨の上、こちらも再メッキします。

分解し電極以外への影響はないようです。

てんしっちのたまごっちの電極も鏡面にまで仕上げる必要はないので、腐食部を研磨し露出した母材を脱脂してメッキしました。

動作確認

無事、起動できるようになりました。

てんしっちのたまごっちも修理完了です。


海で発見!!たまごっち

海で発見!!たまごっちは、潰れたネジ外しの依頼でした。

蓋のネジを潰してしまったそうです。

まぁまぁな潰れっぷりです。

ですが、不可能なレベルではありませんので、十分チャレンジできます。

右側のネジについては、ネジ外しの何か溶剤でも使ったのかもしれません。

左側のネジ外しから挑戦したのですが、残念ながらネジの頭で折れてしまいました。

想定内です。〇-〇

右側のネジは無事外せました。

ということで一勝一敗でした。

このままでは片側でした蓋を抑えることができません。

因みにボタン電池からの液漏れで渡り電極のポッチが黒く変色していました。

黒く変色した電極は、分解して磨きます。

で、埋没したネジは内側から除去に挑戦します。

これです。

筐体がスケルトンなので、ネジの溝に残った残骸が分かります。

裏側のネジの支柱を削りネジの軸を露出させ摘まみ回し除去します。

ここです。

ルーターで削り、摘まめるように軸を露出させます。

摘出成功!

本来であれば、補修材で削った箇所を補修するのですが、筐体がスケルトンなので、補修材が目立ってしまいます。

今回は、このままにします。

黒く変色した電極も磨いてピカピカにします。

ネジもまた締めることができるようになりました。

めでたしめでたし~。

動作確認

では、たまごっちピースの液晶のチラつき修理に取り掛かります。


たまごっちピース

まずはこちらをご覧ください。

液晶点滅

もうチラつきというよりは、点滅ですね。

この液晶の点滅状態をここまで修理をします。

修理後

完全に液晶の点滅はなくなりました。

では修理内容の紹介です。